一瞬、慣れ親しんだ武道館ではないとガクトは錯覚した。
もちろん、そこは以前来た時と変わらない日本武道館であったのだけれど、
何かがおかしかった。何かが違っている。
すぐに、ガクトはその原因に気づいた。窓の外はすでに日が暮れ、闇に包まれていた。
武道館内のスタンド席にもアリーナにも観客らしき人間は誰一人座ってなかった。
さっきまでリハーサル中であったはずなのに・・・