新井
小学校の段階から、すべての科目において、論理的に考えて表現しなければ達成できな
いような活動を意識的にすることでしょう。それはまず、それぞれの学年、成長の過程に合わ
せて、より多くの“説明活動”をさせることです。
 「大学数学基本調査」からわかっていることは、論述式の問題を解く訓練を経ているかどうかで、
大きな差が出ているということです。論述式の入試を目指して勉強した人と、それは必要ないと切り捨
て勉強した人では、勉強の仕方が根本から違ってしまって、それが能力の差につながってしまっているのです。
 また、教え方でも、例えば放物線を教える時に、x軸との交点はこうで、y軸の交点はこうで、
頂点はこうですよと説明して済ませてしまう。その数値を求めよというのが問題ということで、
その求め方を教えるだけで終わらせてしまう。では、なぜ3点なのか。それがなぜ重要なのかという
ところまで生徒はイメージが及びません。しかし、放物線は3点がわかればそれが決定される、
と頭に入れさえすれば、何か現象を観たときに全容を理解するパースペクティブを得ることができるでしょう。
微分方程式なら微分方程式といった名前がわざわざ付いているのはなぜか。それはその概念
がほかに使える重要なものだからに決まっているわけで、それを理解させれば、当たり前の勉強をしていても、
コンピュータが苦手とするような力がついていくだろうと思います。
http://www.gakuryoku.gakken.co.jp/pdf/articles/2013/6/p2-5.pdf