疫学というのは相関関係を調べる学問であって、疫学的結果だけをもってして因果関係とするのは
大変に危険な発想。
まともな学問ならば通常、統計的なデータだけで、その結果を因果関係だとするようなやり方はない。
統計学の宿命として、因果関係を決定付けることは原理的に不可能だからだ。

他の治験データなどや、原因が結果を引き起こすメカニズムの解明などとあわせて評価して
初めて因果関係である可能性が高いということをいえる。
因果関係に対しては、統計はあくまで傍証であり、状況証拠にしかならない。

しかし、なぜか健康問題や環境問題では、相関関係でしかないものを
因果関係だと主張する極端な意見がしばしば見受けられるのも事実ではある
特にマスコミは、故意か偶然かは知らないが、その間違いをよくする。
もっともマスコミは、統計的に有意ですらないデータをさも有意であるようにすら
報道するので、相関関係があることを示すのは、まだマシなほうなのかもしれない。