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葉鍵聖戦 3rd Period

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001名無しさんだよもんNGNG
2000年冬から2001年へ不意に続く、もう一つの世界。

葉鍵キャラがオリジナル設定で大暴れしまくりな日記形式のリレー小説だゴルァ(゚д゚)
書き手も読み手もルール守ってマターリ逝こうぜゴルァ(゚д゚)

1 基本的にsageでお願い致します。
 (ただし、dat逝きを防ぐためにageても構いません。目安はスレッド順位が300位以下になった時です)
2 どんな人間がどのキャラを書くのも構いませんが、それまでの伏線は重視する方向でお願い致します。
3 あまりに立て続けのカキコは自粛しましょう。
4 これはあくまでの2chのスレッドです。
  当然書き手に否定的な意見等もあるかもしれませんが、いちいち反応せずに作品で結果を見せましょう。
5 他の書き手が納得出来ない展開はご遠慮下さい。
6 新規参入者は、過去ログを熟読して下さい。
7 1つの書き込みをした後には必ず2回ほど回して下さいますようお願い致します。
  なお、連続で書き込む場合は、書き込みが終了した後に数回回して下さい。

では、貴方も葉鍵な聖戦の世界へ……

なお、過去ログ等は>>2にございます。
0002名無しさんだよもんNGNG
>>3にあります。
0003名無しさんだよもんNGNG
前スレおよび過去ログ等は下記の通りです。

初代スレ:「邪悪な葉鍵キャラの日記」
http://cheese.2ch.net/leaf/kako/973/973607248.html

前々スレ:「葉鍵聖戦」 (現在、閲覧不能です(2001.2.19現在))
http://cheese.2ch.net/test/kako/975/975572864.html

前スレ:「葉鍵聖戦 2nd Period」
http://cheese.2ch.net/test/kako/982/982520510.html

過去ログ保管サイト
http://members.tripod.co.jp/bou_ichikakite/

また、掲示板もございます。ご意見、批評、感想、要望および雑談等はこちらにお願いいたします。

葉鍵聖戦な掲示板
http://green.jbbs.net/sports/310/xiantou.html
0004名無しさんだよもんNGNG
>>3
おっと、前々スレに「現在閲覧不能」って書いてありましたが、今はそんなことはないです。
0005名無しさんだよもんNGNG
前スレおよび過去ログ等は下記の通りです。

初代スレ:「邪悪な葉鍵キャラの日記」
http://cheese.2ch.net/leaf/kako/973/973607248.html

前々スレ:「葉鍵聖戦」 (現在、閲覧不能です(2001.2.19現在))
http://cheese.2ch.net/leaf/kako/975/975572864.html

前スレ:「葉鍵聖戦 2nd Period」
http://cheese.2ch.net/leaf/kako/982/982520510.html

過去ログ保管サイト
http://members.tripod.co.jp/bou_ichikakite/

また、掲示板もございます。ご意見、批評、感想、要望および雑談等はこちらにお願いいたします。

葉鍵聖戦な掲示板
http://green.jbbs.net/sports/310/xiantou.html
00065NGNG
>>5
>>2の過去ログに間違いがあったので訂正をば。
0007名無しさんだよもんNGNG
aaddww
0008岡田(三人娘の一人) (1/2)NGNG
 ……もう……これまでか……な……。

 白い妖狐の大群にはまったく歯が立たなかった。
 もう体も動かない。痛みも感じなくなってしまい、目の前が真っ暗になってきた。

 死ぬのかな……。

 生まれて初めてそんな気分になった。
 今までそんな事を思ったこともなかった。
 でも……怖いなんて思わなかった。
 何も感じなくなっていたから。

 ツインテール……これのために私はいやな目に遭わされてきた。
 変な僧や物の怪に付きまとわれては、命を狙われかけた。
 そのたびにどうにか防ぎきっていた。
 でも、今回はそうはいかないみたい……。

 吉井に松本が九尾にさらわれなかっただけでもよかったのかもしれない。
 助けることができた……これだけでもよしとしなくちゃ。
 それに、手を回してくれた清水サンとリアンにも感謝しなくちゃ……ね……。
 んで……あと……保科さんには敵を討ってもらおう……か……な……。
 いやな……人だ……けど……。

 ……もぅ……息も……できない……。
 あ……目の前に人影……。
 多分、妖狐……かな……。

 もう……これまで……ね……。
 あとは……頼んだ……わよ……。ほしな……さん……。

 そのとき……下のほうへ引きずり込まれた気がした。
0009岡田(三人娘の一人) (2/2)NGNG
「……逝っちまうのはまだ早ぇぞ……」
 よく効くと暗そうな女の声……どっかで聞いたような……。
「こら、はねっかえりのテメーがくたばってどーすんよ」
 今度は女の子の声だけど、口調が汚いわね。

――パン!!

 いきなり頬をぶたれた。ただでさえ痛いのに……。
 私は体を起こして、そのぶった相手をにらみつけた。

「おいおいやっと目を覚ましやがったか」
 その目の前の相手――青い髪の眼鏡を掛けた女の子は仕方なさそうに私の顔を見つめて
いた。気づけば体もある程度は回復している(もっとも、骨は折れたままだ)。
 そして、どこか真っ暗な場所にいるようだ。
 その人物の顔は手にした懐中電灯でぼんやりと見えている。

「リアン、回復魔法はやっぱり姉に劣るわね」
「第一声がそれかい! まったく……」
「……喧嘩はそれまでにしておきましょうか……コリンさんに任せてばっかりでは
気の毒です……」
「まあ……それもそうだな……。とにかく、岡田。アンタは動けるかい?」
「なんとかね。ただ戦闘は多分無理だけど」
「動けるなら……早速手伝ってもらうよ」
 そう言って、リアンは暗闇の奥へと足を進めていった。一緒にいた彩もその後に続く。

 ――仕方ないね……。

 私も彼女たちについて行くことにした……。
0010名無しさんだよもんNGNG
さて、今回は何とかdat逝きは防がねば……。
0011名無しさんだよもんNGNG
前スレが180ぐらいで終わったのはもったいない。
0012名無しさんだよもんNGNG
さて、今回はどれだけネタを入れられるか。
0013名無しさんだよもんNGNG
序盤を読み返してたらみしおたんの心の鍵云々の描写があった。
これ、直接出てきてないよね?

場所は、ログ倉庫のNO4あたり。
0014清水なつき(1/6)NGNG
 5月29日

 今日はそんなに書かないとはいえ、どれだけの量になっちゃんだろう。
 んなことはどうでもいいんだけど、ふと思っちゃうんだよね。
(そうそう、ついでに今まではかなり偉そうな文体で書いてたけど、なんとなくおかしいから
今日からは話し言葉とおんなじ調子で書くよ)

 今朝、彼の地を盗聴したテープを電話越しに聞いたんだけど、ついに妖狐どもが殴り込みを
かけたようだね。スフィーや岡田さんはもちろん、聖さんや保科さんも大丈夫かな。
 相手は白狐4000匹プラス緒方兄妹プラス名倉姉妹……なんか、やな予感がするんだけど。
 コリンさんや玲子にリアンと彩さんが何でも奇襲を掛けるってことを吉井がその電話で話し
ていたけど……やっぱり心配。

 そうそう、あとユンナさんが4人ぐらいの人を彼の地から連れ出したみたい。
 でもその人たちについて、いくつか気になることがあるの。
 まず、巳間晴香って人なんだけど、話を聞いた限りどうも『えいえんのせかい』のリスクを
知らないみたい。これについては、ここで書くと結構長くなるので次の機会にするけど、とに
かくいろんな意味で危ないよ。晴香さんとは近いうちに直に話をしようと思うんだけど。

 それから高瀬瑞希って人だけど、吉井や彩さんから話を聞いた限りだと、あの人――浩平お
兄ちゃん(本当はこう呼ぶべきじゃないんだけど、どうも……)が造った人工妖狐の試作体っ
てのは間違いないね。もう一度、浩平お兄ちゃんが書いた遠野みちるの製作日記(前スレ119
参照)を読み返してみたんだけど。(もっとも、この手記は彩さんがどこからか手に入れてき
たものを去年にもらったんだよね。当然、手記は既に破棄されたと思っていた敬介さんは、こ
れを目にした途端に腰を抜かしてしまったけど(笑))
 そしたら、7日目にこんな記述があったよ。

『七日目
 きょう、みちるに前に作った人工妖狐を処分させた。こいつはみちると比べ物にならないほ
どのできそこないだ。みさおの姉になれるわけなんかない。みちるはあっという間にこいつを
消し去ってくれた。さすがだ。できそこないなんていらないんだ。だからすてたんだ』
0015清水なつき(2/6)NGNG
 この手記を読むのって嫌だよ。なんか、気味が悪いっていうか……。
 よくよく思ってみたら、浩平お兄ちゃんが変に入れ込んでいたのってこの事だったんだね。
一日中、法術の修行に明け暮れて、さまざまな文献に挑んでいたね。なんでこんなに一生懸命
になってるのとなつきが尋ねたら、浩平お兄ちゃんはこう言ったっけ――

 妹のためだよ、って――。

 この言葉を思い出したら、急に背筋が震えてきたの。なんて言うか……怖いの。
 確かに病気の『妹』のみさおさんはあと数日の命だったよ。んで、みさおさんに対して一生
懸命に接しようとする浩平お兄ちゃんの気持ちは分からないでもないけど……。
 でも、そうだからといって、他の人を悲しませて――勝手に命を作っては捨ててしまうのっ
て――おかしいよ。あまりに変だよ。

 ――狂ってるよ……浩平お兄ちゃん――。

 結局、瑞希さんは浩平お兄ちゃんに捨てられてしまった。んで、その後に千堂和樹さんに面
倒を見てもらっていた所まではいいんだけど、その和樹さんも例のこみパでの殺人で濡れ衣を
着せられて逮捕されてしまって……んで、あろうことか立川郁美に目をつけられて、ものみの
丘に連れて行かれて、九尾にかわいがられたように見えたが、最終的には捨てられた……。
 かわいそう――。
 そんなことを思うと、涙が流れてきたよ。んで、なんか腹が立ってきたよ……。
 ひどいよ……ひどすぎるよ……浩平お兄ちゃん……。

 そういえば昨日届いた澪ちゃんからの手紙に、浩平お兄ちゃんをこの世界に連れ戻すといっ
た事が書かれていたね。なんでも、そのためにゴッドハンドからパンドラの箱を強奪したみた
い。それに神奈と九尾を封じ込めて、その力を利用して真の『えいえんのせかい』にいると思
う浩平お兄ちゃんを連れ出すみたいなのだけど……。

 やばいよ……繭ちゃん。浩平お兄ちゃんはそんなところにいないと思うよ。
0016清水なつき(3/6)NGNG
 ふと思い出したんだ。
 浩平お兄ちゃんがみさおちゃんを蘇らそうとして……蘇ったのはいいけど、浩平お兄ちゃん
と瑞佳さんが消えてしまった時の事を。
 あの時、なつきは八尾比丘尼の動きに注意していて、そっちの方にはあまり気が向いていな
かったんだけど、たしかに人が蘇った気配がしたの。

 でも……なんかその時に妙な気配を感じたの。
 明らかに『えいえんのせかい』のものではない……邪念だったよ。
 そしたら、一瞬浩平お兄ちゃんのことを忘れかけて(結局忘れなかったんだけど、それはど
うもなつきが永遠に関する素質があるからってみさおちゃんが言ってた)、気が付いたら水鏡
湖の方が光って、『えいえんのせかい』がやってきたんだよ。
 そして――浩平お兄ちゃんと瑞佳さんは消えていったの。

 その後――なつきが『えいえんのせかい』に行って浩平お兄ちゃんと瑞佳さんを一生懸命探
したけどいなかった。そのためだけに管理人にまでなったんだけど、それでも無理だった。
 最初、なつきは浩平お兄ちゃんは『えいえんのせかい』から逃げ出したと思っていたんだけ
ど、シュンさんに訊いて分かったんだよ(もっとも、ずっと答えるのを渋ってたから、ちょっ
と力づくでやっちゃったけど(笑))。
 どうも浩平お兄ちゃんは『えいえんのせかい』にたどり着く前に消えてしまったみたいなん
だって。ついで瑞佳さんも来た気配はなかったんだって。やって来たのはみさおちゃんだけ
だったみたいだよ。
 でも……一ついっておくと……真の『えいえんのせかい』に行くためにはシュンさんの管理
している『えいえんのせかい』を通り過ぎなくちゃ行くことができないんだよ?
 真の『えいえんのせかい』はいってみれば深層の世界。そこに行くためには表層――繭ちゃ
んの言葉を借りたら仮初めの『えいえんのせかい』かな――を通らなくちゃいけないよ?
 どうも繭ちゃんはそこまでは話されてなかったみたいだね。
 どこに浩平お兄ちゃんは消えたのか――結局、なつきには分からないまま2年も経ったよ。
 でも、今やっとようやく分かりかけてきたよ。手がかりは、例の手記の中にあったんだよ。
0017清水なつき(4/5)NGNG
(例の手記の内容をここに書いてみるよ)

『八日目
 高野の奴らが気づいたみたいだ。このままではみちるが消されてしまう。
 そうだ、高野を滅ぼしてしまおうか。だったら、みちるを消されずに済む。
 そうだろ、みちる

 九日目
 この世界の奴らがうっとうしい。深山先輩も里村も、瑞佳も。
 どうだっていいんだ。みさおがいないこんな世界なんか嫌だ。

 十日目
 みちるはきっとこの世界を滅ぼしてくれる。こんな世界なんかいらないんだ。

 十一日目
 ずっと前に作ったおもちゃを引き取ってくれた女の人が話し掛けてきた。
 世界を滅ぼす前にみさおを蘇らせてみてはどうかなんて言ってきたんだ。

 十二日目
 みさおを蘇らすには反魂の術がうってつけだ。里村と七瀬に手伝ってもらおうか。
 術は水鏡湖でやるのがいいと女の人が言ってたと瑞佳が言ってた。この人がいなければあやうくこのチャンスを逃すところだった。

 十三日目
 里村も七瀬もOKを出してくれた。よかった。
 みさおが帰ってくるのは時間の問題だ。みちるなんかどうでもいい。

 十四日目
 今からみさおを蘇らせる。待ってろよ、みさお』
0018清水なつき(5/5)NGNG
 ポイントは十一日目に話し掛けてきた『女の人』……。
 それまで自暴自棄だった浩平お兄ちゃんになんでそんな話を持ちかけてきたのかな?
 そして十四日目に浩平お兄ちゃんは消えてしまった……。

 人の心をついた話を持ちかけることのできて、かつ高野の内部の最大の霊力ポイントを知っ
ている、この『女の人』……なつきが思い当たったのはたった一人……あいつかな?
 でも、あいつだとしたら、なんでみさおちゃんを蘇らせる必要があったのかな?

 待って。ちょっと思い当たったことがあったよ。
 あいつはみさおちゃんを狙っていたわけじゃなかったかも。
 今の彼の地で起こっている現状に浩平お兄ちゃんが消えてしまったときの現状、浩平お兄
ちゃんが作った『おもちゃ』をあいつが引き取ったことや、さらには『この書類』の事実を踏
まえたら……あいつの目的は恐らく、違ったところにあったのかも。
 もしこれが正しいとしたら、裏葉さんがあの人に憑依した事の説明もつくよ。
 もっとも、これについては証拠が少ないから、想像の域を出ないのだけど。

 とにかく、今の時点で確実に言えるのは水瀬名雪ってのは非常に危険だということかな。天
使の禁断の技もまったく効かなかったし……まあ、彼女の実態を踏まえれば当然かな。
 もっとも、彼女の実態についてもあいつの件と同様にはっきりとは言い切れないけど……。
 ただ、繭さんが彼女と遭遇しないことを願うばかりだよ。
(もっとも彼女を横浜あたりにでも連れ出したら、彼女を叩き潰すことは赤子の手をひねるよ
りも簡単なんだけど……って、遠まわしすぎるかな?)
 手元にあった『この書類』――先日、秘密裏に手に入れたある人物の死亡届をもう一度見直
して思ったよ。
 とにかく、あいつをこのまま放置していたらロクなことにならないと。
 神奈と九尾の方も結構頭が痛いけど、こっちは余計タチが悪いと。
 本当になつきも彼の地に向かったほうがいいかも。
0019名無しさんだよもんNGNG
回しま〜す。
0020名無しさんだよもんNGNG
回し。
0021名無しさんだよもんNGNG
>>13
確かにあったけど、あまりそれについては触れられてないね。
0022名無しさんだよもんNGNG
まあ、まったりと書いていきましょう。
0023名無しさんだよもんNGNG
流れに反するが、こんなのあたよ
ttp://www10.freeweb.ne.jp/play/yahhou/night.htm
0024名無しさんだよもんNGNG
誰彼のキャラ達はいつ出てくるのかな〜。
0025名無しさんだよもんNGNG
とりあえず保存してみたり。
0026名無しさんだよもんNGNG
誰か書いて下さい。
期待age
0027シイ原NGNG
ageるよ。
書くのはまた今度……
0028名無しさんだよもんNGNG
            , ----- 、
        ____/〃"  、、、 ヽ
      ∠> ` ̄ ̄`ヽ, --z _ i
     / ,>           ヽ  ̄\
    ./,∠.    人  、   ゛゛゛ ヽ゛、 ヽ
   / _ノ .  /  | /|人  ゛゛゛ |   i     ___________
   |  〉/ ./|  レ´/ `ヽ λ │ | |i |   /
   i ll 〈/|  |‐ヽ   , ― 、 |ノ |  丿| |┤| <
    |   |人′・ノ   、・_丿 /ヽ,ノ レ 、/   \___________
   ゞ、 ゛   | ヽ    , メ б│、| "/
     \゛、 ヽ  ー     ゝ.ノ "  /
      `‐ヽ _\ _ _ ノ /レ'__/
              |    .|
         ______.ノ     人(⌒)
        //::::::::|-、 ,-/::::::ノ ~.レ-r┐
       / /:::::::::::|  /:::::ノ__ | .| ト、
       | /:::::::::::::::| 〈 ̄   `-Lλ_レ′
       レ::::::::::::::::::|/::: ̄`ー‐---‐′
0029名無しさんで逝こう@私の名前まだ覚えてる?NGNG
うわ、この前のスレが落ちて行ったからもう諦めていたけど、また書いていいかな?
0030名無しさんだよもんNGNG
>>29
是非。
0031名無しさんだよもんNGNG
>>30
どうもです。とりあえずネタ仕込んどきます。
0032椎名繭NGNG
 そこに在るのが当たり前だった。
 側にいてくれるのが日常という日々の欠片だった。
『永遠はあるよ……』
『ここにあるよ……』
 止めて欲しい。救いのない希望を私に与えないで欲しい。
 季節は留まらないから美しい。
 雪は必ず解けるから春の花は頑張って咲こうとする。
「永遠に執着するものよ……」
 誰かの声が聞こえる。
「そこにあるのが希望だと惑う者どもよ」
 でも、すぐに消えた。
「力の消えたツインテールに、参謀役の小娘だと肩慣らしにもならないわね」
 それは私の意識が無くなった時に聞いた声だった。
 天野美汐。ここで会うのは計算外だった。
 川名さんはどうしたのだろう……?
 生きてる……? それとも、もしかして……?
「繭さん、起きたのですか?」
 眼を開けると、そこに在ったのは馴染みのある笑顔だった。
「里村さん、久しぶりですね。お元気でしたか?」
「ええ、繭さんもお元気そうでなりよりです」
 ふと視線を彼女の持つ武具にやる。
「ついに手に入れたんですね? 私の予測以上ですよ」
「偶然です。でも、引き換えに秋子さんと手を組むことになりました」
「いえ、いいんです。誰か一人でも永遠に手が届くように……それが私たちの誓いでしょ?」
 そう言葉を零すと、彼女はくすっと微笑んだ。
「今は行くことにします」
「そうですか。七瀬さんとは顔をあわせないんですか?」
「はい、彼女は……怒ってくれそうなので……」
 そう言って彼女は旅立っていった。
 やることは無数にある。でも急がなくても構わない。
 いつか、そこに……。
「たどり着けたなら、ですよね、皆さん」
 そして、私はもう少し寝入ることに決めた。
 七瀬さんの傍らで……。
0033名無しさんだよもんNGNG
今日はここまでだよもん。
0034保科智子@不可視の姉妹(1/5)NGNG
「もう息も切れ切れやな……」
 自分でも笑ってしまうくらい情けない声を上げる。
 呻き声でもなくはなかったが。
「何が何でも卒業試験が九尾と邪術士の二人掛かりとはきついでスフィー」
 私の顔を思い浮かべて言い放つ。
 しかし、どうしてか私の顔は綻んでいた。
 九尾の尻尾が私に襲い掛かる。でも余裕に躱すことが出来た。
 懐に入り込んで掌を九尾の腹に当てる。
「いてまうで!」
 突如爆発。気を送り込んでやったんや。これは効くで。
 そして、後方に生まれる気配。
「今度はそっちか!」
 邪術士の放つ暗黒弾を素手で止めて、それを投げ返す。
 激しい爆音。しかし、まだこれくらいでは殺れん。
「でもな、あたしも技の一つや二つ持ってるで!」
 両手に炎が灯る。手が真っ赤に燃えていた。
 力が無尽蔵に湧いてくる感覚。
「喰らえや! 長瀬流炎殺拳――最終奥義<メギドブレイク>!」
 極限まで高められた炎気が私の拳から放たれる。
 それは、水瀬秋子を容易く飲み込んでいった。
「どないや!」
 直後――隙を突いたつもりだろうか。
 倒れていた九尾がこちらに向かって妖弾を叩きつけてくる。
「ちっ! もう終わっとけ!」
 軽い目眩を覚えながらもメキド<源炎>の残り火で剣を作り出す。
「長瀬流炎殺剣<レーヴァテイン>」
 掲げ上げた炎の剣で九尾を一刀両断にする。
 そして、燃えカスも残らないまま、二人の強者は敗者へと変わった。
「ふう、これで終いか……もう動けんわ。おーい、スフィーこれで終わりやろ?」
 正直言って、まだ続くようやったら身体はもてへん。
 でも、そこで――
 不吉な気配を私は感じていた。
「保科智子――死になさい!」
0035名倉友里@不可視の姉妹(2/5)NGNG
 完全に不意を付けた。
 この異空間は元から気配を隠し易いようにしているらしい。
 余程の使い手でもなかったら、すぐそこにある殺気にさえ気づかないだろう。
 しかしレプリカとはいえ、水瀬秋子と沢渡真琴の両人に等しい死を与えるとは……。
「秋子が早めに始末したかったのも分かり気がするわね……」
 倒れ伏した保科智子を見てほっと安堵の息をつく。
「任務成功ね」
「いや失敗とちゃうか?」
「――え!?」
 私は驚いて声がする方に眼をやった。
「あ、あなた……そんな――あれを喰らって無事でいられるなんて……」
「無事って――あのな、頭のところにタンコブできたわ。どなしてくれんねん?」
 保科智子は頭を掻きながら、そんなことを軽く言い放つ。
「くっ!」
 私はすばやく不可視の力を解放する。
「裂けろ!」
 しかし私が意識を集中した先には彼女の姿はなかった。
「遅い遅い。こっちや!」
 そこへ振り向こうとした時、熱い衝撃波が私に襲い掛かってきた。
 身体全体が燃え上がるようだった。
「ふう、まさかほんまもんの名倉友里かいな? スフィーの奴なにしとんねん、まったく」
 保科智子は悪態を付いていた。それを見て私は思う。
(格が違う……)
 背筋が凍るような思いだった。
「ま、ええわ。それよりあんたをどうするかやけど……なんか殺すのも馬鹿らしいわ。
 おとなしく捕まってくれんか? 悪いようにはせえへんつもりやで」
「…………ねえ、知ってる?」
「うん?」
 私は覚悟をして保科智子に笑ってみせた。
0036保科智子@不可視の姉妹(3/5)NGNG
「どうしたんや?」
 自分で言っといて何々やけどホンマにおとなしくなってくれるとは思わんかった。
 なんや、まだなにかするつもりかいな? やれやれ。
「幸せってすぐに壊れるの……」
「はあ?」
 なに言っとるんやこいつ。
「どうしたらずっと幸せでいられるか考えていたわ。答えは出なかったけどね……」
「…………だから永遠に手を出したんかい?」
「そうね、そうかも知れないわね。でも、どんな理由があったとしてもあなたには理解できないでしょう?」
「当たり前や! 人を犠牲にしてまで、そんなもんに執着できるか!」
「それは……あなたがそう言うのは、永遠を理解できていない証拠なのにね……」
「あん? どういう意味や?」
「水瀬秋子は、あなたの敵でしかありえないってことよ」
「何を今更……わけ分からんわっ!」
「いいのよ。分からなくてもね……でも、だから私はあなたの敵なのよ」
「あんた、その眼……」
 友里の瞳が黄金色へと変化していく。
「ええ、私の制御できる不可視の力は微々たるものだわ。だから敢えて制御しない。
 暴走させるわ。保科さん一緒に死にましょう」
 凍りついた空間で、それ以上に凍り付いていた友里の心。
 一瞬だけ交錯して……。
「あんた、あんた――ホンマもんのアホやわ……!」
「そうかも……知れないわね……」
 そう言って名倉友里は深い闇に沈んでいった。
 もう眼を開けることもない。
「…………」
 私の手は名倉友里の血によって赤く染まっていた。
0037保科智子@不可視の姉妹(4/5)NGNG
「おい、智子、生きてるか?」
 それからどれくらいの時間が経ったのか、スフィーの声が聞こえてきた。
「ああ、生きとるで」
「終わったみたいやな。今から出したる」
「分かった……」
 視界が一瞬暗くなったがすぐに明るい光が眼に差し込んでくる。
 長かったようで、短かった訓練が、その時やっと終わりを告げた。
「どうだ? レベルアップの方は順調に出来たか?」
「まあな……そんなことより、戦況の方はどないなっとる?」
「五分と五分……と言いたいところだが、ちっとばかし悪いな……」
「そうか。じゃあ、こっから巻き返したるわ」
「おぉ、頼もしいね」
 スフィーが口笛を鳴らす。
「あ、そうそう、名倉姉妹をそっちに送っといたけど、どうやった?」
 この街の地図を広げながら、スフィーが言っていた。
「うん、来なかったのか?」
「…………いや、始末しておいた」
「ま、あんたの実力から言ったら、軽いもんだったろけどな」
 私は曖昧に頷いていた。
 力に対して、私はさらに強い力を手に入れた。
 今はそれが正しいのか、悪いのか、考えてる暇はなかったが……。
「他のみんな、まだ無事かな……」
 仲間を救うためには最善の道だったと私は固く信じた。
0038名倉由衣@不可視の姉妹(5/5)NGNG
「……お姉ちゃん?」
 知らない場所にわたしは居ました。
「……お姉ちゃん、どこなの?」
 もう一度呼びかける。
 それでも返事がなくてわたしは戸惑いました。
「もしかして……」 
 最悪の展開が脳裏を横切る。
 優しいお姉ちゃん。
 いつでも一緒だったお姉ちゃん。
「お姉ちゃん……」
 鼻の先が震える。今にも『わんわん』泣きたくなってくる。
 悲しい。とても悲しい。
「お姉ちゃん! どこ!? お願いです! もう、もう――独りにしないで下さい!」
 歩く。ただひたすら歩く。お姉ちゃんの姿を追い求めて。
 でも、突き当たった部屋の角で……わたしは見てしまった。
 そこにある、絶望を……。
「お、お姉ちゃん!」
 最初は時間がなかった。でも手で触れて、冷たくて、わたしは理解した。
 ――したくなかった。
 本当は理解なんて出来なかった。
 お姉ちゃんが死んだなんて信じたくなかった。
 だから……。
『永遠はあるよ……』
『ここにあるよ……』
 白いワンピースを着た女の子がわたしの目の前に現れた。
 でも、それはわたしの望んでいた言葉じゃない。
 女の子は、そっと微笑んでこう言った。
『友里、お姉ちゃんと一緒に行こうか?』
「うんっ!」
 それが永遠の始まり……。
0039名無しさんだよもんNGNG
コミケに落ちただよもん。
0040名無しさんだよもんNGNG
鬱だよもん。
0041名無しさんだよもんNGNG
初参加の夢は遠のいたもん。
0042名無しさんだよもんNGNG
長い夏になりそうだよもん。
0043名無しさんだよもんNGNG
つーか間違っただよもん。
0044名無しさんだよもんNGNG
×『友里、お姉ちゃんと一緒に行こうか?』
○『由依、お姉ちゃんと一緒に行こうか?』
0045名無しさんだよもんNGNG
さらに鬱だよもん。
0046名無しさんだよもんNGNG
それじゃあお約束通り逝ってくるだよもん。
0047名無しさんだよもんNGNG
その前にageとくもぅん。
0048名無しさんだよもんNGNG
死ね!
0049名無しさんだよもんNGNG
生きろ!
0050名無しさんだよもんNGNG
生きる阿呆に死ぬ阿呆
同じ阿呆なら生きなきゃ損々
0051名無しさんだよもんNGNG
生きるためにage
0052深山美雪@虚構という真実(1/9)NGNG
 想いは遠くにある。
 それを探し求めていたのは私だった。
 眠れる力。宿いし心。
『強くありなさい』
 まだその言葉の意味が分からない。
「由紀子さん……」
 高野の大僧正・小坂由起子は私のために死んでいったのだから、
 今の私がこんなのでは救われないだろう。
 だから、探していた。
 由紀子さんのために、由紀子さんが生きた証に、由紀子さんになら出来たこと。
 その想いは、やはり見つからない。
 でも、薄っすらとでも感じるためにここに降り立つ。
 命を懸けてでも……。
「こんにちは、邪術士・水瀬秋子さん」
 木に囲まれた森の中で邪術士は余裕を持って切り株に座っていた。
「あら、こんにちは。なにか御用ですか?」
 にっこりと笑う彼女と同じくらいの笑顔で私は言った。
「死んでくださらない?」
 しかし、彼女は顔色も変えないで、どうぞ、と返す。
「やれるものなら、ね」
 私は空に祈りを込めて呪印を切った。
0053深山雪見@虚構という真実(2/9)NGNG
「解呪・神<霊月>」
 術を発動すると私の身体が光に包まれる。
 それは聖なる月の光。
「大僧正にだけ伝わる高野の秘術ですね」
「ええ、開祖である水瀬秋子、あなたを倒す為だけに歴代の大僧正が編み出した技よ」
「そして、対翼人ように、でしたっけ?」
「……そうよ。翼人の力は強大で、かつ高野の後ろ盾にもなったけど、いつも恐れていた」
「それに、いつ復活するのか分からない私を倒す手段として」
「貴方の編み出した方術は数多でも、決定的なところでは、あなたには到底、敵わない……」
 私はひとつ小さく溜息を付いた。
「あなたがいなくなった高野は、簡単に翼人の手に渡ったわ。そしてくだらない妖弧との死闘」
「……妖弧との戦いは、あなたがたが望んだものではないと?」
「ふっ、最初は単なる奴らの娘のやりとりよ。そんなのがきっかけなんてお粗末過ぎるわ」
「母親になったことのない人の意見でしかないわよ、それって」
「でも、くだらないのよ」
 私は眼を閉じて言葉を区切った。
 そんなことのために千年の因縁が続いているのは馬鹿らしかった。
 由紀子さんと、みんなとの、高野での思い出は、そのためだけに滅んだのだから。
「……さすがに知りませんか……」
「……なんのこと?」
 聞き返したのはほとんど反射的なものだった。
 でも、なぜか心に引っ掛かる。
「いえ、考えもしないわけですね……」
「……なにがよ!?」
 とうとう私は怒鳴っていた。
 何に苛付いているというのだろう?
「……私に勝ったら教えますよ」
 その時の水瀬秋子は、普段からは想像出来ないくらい怒りの念を外に出していた。
0054名無しさんだよもんNGNG
ああ、間違って上げちゃったよ。
0055名無しさんだよもんNGNG
しばらく放置しときます。すみません。
0056深山雪見@虚構という真実(3/9)NGNG
「裂<新月>――乱!」
 いくつもの三日月の光刃が邪術士に襲い掛かる。
 しかし、奴を取り巻く光の幕に阻まれて刃は届かない。
「この程度ですか?」
「まさか――小手調べに過ぎないわ!」
「ふふっ、楽しみにしてますよ」
「光<満月>!」
 両手の平に大きな光の玉が生まれる。
「月の霊法ですか……蝕まれた力ですね」
 邪術士が何か言ってくるが、意に介する必要もない。
 私は力を放つため意識を集中させる。
 そのとき――
「霊術<反射鏡>」
 邪術士が初めて自らを防御する為に術を唱えた。
 大きな鏡が表れたかと思うと、私の光弾はその中に取り込まれてしまう。
 さながら、湖に石を放り投げたように、波紋だけを残して。
「くっ!」
 さすがに驚嘆は隠せなかったが、まだやれるはずだ。
「刃<三日月>」
 手に光で作られた剣が生まれる。
 斬りかかる。
「無駄ですよ……」
 邪術士は手も動かせないまま私の体を制して見せた。
 地面に倒れこんでしまう。
 ここまでなんだろうか?
 こんなにも力の差があったのだろうか?
「由紀子さんだったら……」
 もっと、どうにかなったのかもしれない。
 所詮、私は未熟者だったのか。
 やれる。まだ、やれる。私はこの程度ではないはずだった。
「……どうして、立ち上がろうとするのですか?」
 そうじゃないと、由紀子さんの……由紀子さんの想いはどうなるの?
 こんな私を救うために由紀子さんは死んでいったの?
「違う!」
 私はそれこそ鬼のような形相で最後の術に命を懸けた。
0057深山雪見@虚構という真実(4/9)NGNG
「解呪・滅<十六夜>」
 それは禁断の秘術だった。
 十六夜とは、十五夜を迎えた月が欠けていくだけの、ただ崩れていくだけの月の想い。
 全身の霊気を一点集中させて、暴走させる自己犠牲呪文にしか過ぎなかった。
「私の命をあなたに上げる……」
「…………」
 それでも邪術士は何も言わずに哀れんだ視線を私に送っていた。
「確かに、これでもあなたを倒せないかもしれない。でも、やってみる価値はあるのよ!」
「……本当に、そう思っているのですか?」
「あ、当たり前よ!」
「悲しい人ですね……私と同じように、そういう生き方しか出来ないなんて……」
「……え?」
 邪術士は首を振って、こう言ってきた。
「千年というのは長かった。この身体が朽ちるほどに」
「……何を言ってるの?」
「昔話ですよ。私には娘がいました……」
 いました、と邪術士は言った。
「どうして過去形なの? あなたの娘の名雪は……」
「そうね、私には名雪がいる。本当の名雪ではない名雪が……」
「――なっ!」
 嘘だと思えなかったのは、どうしてか今は分からなかった。
 ただ、彼女の言葉に私は聞き入っていた。
0058深山雪見@虚構という真実(5/9)NGNG
「千年前の私は単なるひとりの女だった。
 普通に生きて、それこそ、普通の生活をして、普通の結婚を夢見ていました」
「……どういうことなの? だって、あなたは……」
「もちろん普通の人間ですよ……。
 ただひとつ違っていたのは、娘の方なんですよ」
「名雪が、ってこと?」
 邪術士は何も言わずにただ微笑んでいた。
「かぐや姫の話って知ってます?」
「ええ、知ってるわ」
 誰でも知っているだろう昔話だった。
 竹やぶに光る竹があって、その中に美しい少女が眠っていた。
 そして成人すると、その美しさに都の貴族が集まり求婚したが、かぐや姫は月に帰らなければならない。
 ある満月の夜、迎えが来て、皆が見守る中、月へと帰っていった。
「……それが、どうしたっていうの?」
「私が十ニの頃です。それを見つけたのは……」
「え?」
 どうしてか話がよく見えなくて、そんな素っ頓狂な言葉を呟いていた。
 いや、もしかしたら、薄々とは分かっていたんだろう。
「あの子は幸せだったのでしょうか?」
「…………」
「……私なんかと暮らして幸せだったのでしょうか?」
「水瀬秋子……あなた……」
「私は類まれなる霊力がありました。でも、一生使う必要はないと思っていました」
 今、私が考えていることは、すべてを容易く否定してしまう。
 もう、これ以上は、思案していては駄目だった。
「しかし、私も母親でした。間違いなく母親だったんです。
 あの子の本当≠フ行き先を突き止めようと、高野に寺院を立てて修行に明け暮れました」
 誰かに似ていると思った。
 でも、誰に似ているのまでは思い出せなかった。
0059深山雪見@虚構という真実(6/9)NGNG
「……それも長くは続きませんでした。
 権力に溺れた人たちに私は大僧正の地位を追い立てられました。
 でも別に良かったんです。娘を探す為に欲しい術はすべて私のうちにありましたから。
 私を追い出す大義名分のため悪評を世に出されたとしても、構いもしませんでした」
「…………」
 もう私に言葉は挟めなかった。
 ただ訊くだけ。
「何年も、何十年も、彷徨い続けました。
 永遠の樹、そして仮初の永遠、記憶の欠片、そこにある月……」
 今もなお頭上にある。
「何かを掴み取る為に探していた。あの子ともう一度会う為に……。
 そして、千年目の冬でした……もう、本当は諦めていのかもしれません」
 邪術士は淡々と話し始めた。
 雪の街にたどり着いたときのことを……。
 寂しさと、あの子に対する思いから、戯れに雪でかたどった人形に命を吹き込んだらしい。
 己の魂と蒼い髪を織り込んで、そこに新しい命が生まれた。
「私はその子に、名前の『名』と、この街の象徴たるの『雪』を合わせて……。
 名雪、と名付けました……」
「それじゃあ、名雪って、そういうことなの……?」
 でも、彼女は笑うだけで何も答えない。いや、もしかしたら笑ってすらないのかもしれない。
 能面……。表情がない。
「もちろん命は長くなかったわ。だから、このジャムを食べさせるの」
 彼女が持っていたのは、オレンジ色の物体……。
「これの材料って何だと思います? 分かるでしょう?
 そうしないと……嫌でも食べさせないと、あの子の身体は保っていられないのよ」
 吐き気がのど元までくる。
 しかし、だからと言って彼女はまったくの……。
「これがすべてです。永遠を望むのは……私がそれを望むのは……」
 虚ろな瞳だった。
 そこにある千年の想いは、もしかしたら……。
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