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葉鍵サバイバル

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0001名無しさんだよもん01/12/26 01:00ID:8v/xz6lD
南海に浮かぶ孤島に作られた空想上のモンスターが暮らすモンスターパーク。
ここは遺伝子工学が生み出した夢の島。この島には空想上の生物が生息していた。
そこに特別先行入場を許された103人の男女がいた。
そこは夢見るスタッフの手によって作られた夢の島のはずだった。あの事件が起こるまで。

「檻に飼われたモンスターなんてリアルじゃない、真のリアリティを見せてやる。」

遺伝子情報の利益とリアルリアリティに目がくらんだ超先生によるシステムの暴走。
自動運送ジープの暴走で島でばらばらになった彼らに迫る古今東西あらゆるモンスター。
武器も食料も水さえも無い状況で彼らは生き延びる事はできるのか。
【元ネタ ジュラシックパーク】

・書き手のマナー
 キャラの死を扱う際はなるべく注意をしましょう。
 誰にでも納得いくものを目指して下さい。
 また過去ログを精読し、NGを出さないように勤めてください。
 なお、同人作品からの引用はキャラ、ネタにかかわらず全面的に禁止します。
 マイナーモンスターを登場させる場合は話の中か後に簡単な説明をなるべくつけて下さい

・読み手のマナー
 自分の贔屓しているキャラが死んだ場合、
 あまりにもぞんざいな扱いだった場合だけ、理性的に意見してください。
 頻繁にNGを唱えてはいけません。
 また苛烈な書き手叩きは控えましょう。

関連リンク
葉鍵リレー小説総合スレ
http://game.2ch.net/test/read.cgi/leaf/1007821729/
参加キャラリストは>>2-5にあります。
0127訂正01/12/27 06:10ID:SpK1vNn1
どうせ瑞希が目を覚ますまで動けないわけだし。

どうせ瑞希が目を覚ますまで動けないわけだし。 あぁ〜紅茶が美味しい。


まあ、正直どうでもいいことだけど一応修正w
012811701/12/27 06:14ID:Ufz4ef6Y
>>124
自分的には往人・観鈴組みたく、他のメンバーが参加してるときにまだ参加してないから…
みたいな感じのつもりでした。晴香よりは遅くなるかもですが、普通に参加しても良いと思います。
まあ、超能力組なので、バイオハザードみたく、死体が転がる中を踏み進むのも
一興かもしれませんが…。まあ解釈次第ですので押す機にといった感じで
(自分が書いたからって、俺が口出すことでもないんだと思いますが)
0129名無しさんだよもん01/12/27 06:16ID:SpK1vNn1
わざわざレスどうも。
普通の出発前の出来事の話しかと思ったら後発って表現が
妙に気になったもんで。
0130読み手A01/12/27 06:18ID:r8q2xEqK
寝る前に状況をまとめてみたんですが、すでに>>123さんがまとめてくれてますね(^^;
折角なので自分の作ったのも投稿してみます。
見やすい方使ってください。

以下は各キャラの最近と思われる行動とそこにいたるまでのログです。
 首謀者 超先生(開始直後死亡)>>42
 現在確認されているパーティー
    浩平・長森・リアン(スフィーは開始直後に死亡)>>26
    芹香・綾香・琴音・(セバスチャンは超先生を殺害し全てを見届ける決心を)>>42>>110
    祐介・沙織・浩之・あかり(武器博物館へ移動?)>>88>>103-105
    祐一・北川(ジープ破壊)>>102-121>>45
       みちる(ジープから飛ばされる)>>107
       美凪(行方不明)>>107
    耕一・住井・香里・郁美(建物探し開始)>>87
    柳川・長瀬主任・長瀬係長・セリオ(大量の武器を所持・参加者に武器を配布)>>90-93
    久瀬・澪(さいかと凸はワニに食われ死亡・澪は気絶)>>95>>101
    レミィ・理緒・月島兄・英二(何かと遭遇)>>99
    観鈴・晴子(売店にて漫才)>>108
    郁未・由依・葉子(後発で参加決定)>>117-118
    晴香・良祐(後発で参加決定)>>118
 招かれざる救世主(?)
    サラ・ティリア・エリア(浩之・雅史を探す)>93-94
    立川雄蔵(郁美を探す)>>67

現在存在が確認されている施設
   ホテル(出発点)
   竜の巣(ドラゴン生息)
   便所(巨大ワニの生息地付近)
   武器博物館(武器多数あり?)
   売店
0131読み手A01/12/27 06:19ID:r8q2xEqK
プロローグ
   >>81観鈴・最高 参加
   >>97清水なつk(以下略) 不参加
サバイバル開始
   >>7 超先生、放送で開園宣言
サバイバル開始直後
   >>42超先生をセバスチャンが殺し、コンピューターのマニュアル探索
   >>42芹香・綾香・琴音・(セバスチャンは超先生の元へ) (ジープ暴走中)
   >>26浩平・長森・リアン(スフィー死亡)
   >>120-121祐一・北川・美凪・みちる(ジープ暴走・美凪&みちる吹っ飛ぶ)
      →>>45祐一・北川(竜の巣出口まであと10km地点で現実逃避中・ジープは破壊)
      →>>107美凪・みちる(ジープから吹っ飛び行方不明)
やや時間が開いて
   >>88祐介・沙織がジープに待機。浩之とあかり達が探索から帰還。
      →>>103-105四人で武器博物館へ移動?
その後(時間的にどのあたりか不明)
   >>117-118郁未・由依・葉子&晴香・良祐(後発で参加決定)
   >>67立川雄蔵(郁美を救うため、島に上陸)
   >>87耕一・住井・香里・郁美 休憩の後建物を探す
   >>90-91柳川・長瀬主任・長瀬係長・セリオ大量の武器全員に供給するためジープで移動
   >>93サラ・ティリア・エリア、浩之&雅氏を助けるため参戦
   >>95しのさいか・凸、ワニの餌となる
      →>>101久瀬と澪は便所に入っていたお陰で逃亡成功
   >>99レミィ・理緒・月島兄・英二(モンスターを狩っている最中に何かと遭遇)
   >>108観鈴・晴子(売店にて漫才)
エンディング1 >>10
0132シスコンズ01/12/27 06:22ID:Kj2TOUAl
「……なんだ、こりゃ」

英二が発した言葉は、恐らく4人の共通意見だったろう。

全身にカビが生えた人間、とでも形容するのか。
そんな、人外のものが、ずるずると近づいてくる。
歩く度に胞子のようなものがふわっ、と宙に舞う。

「来るなっ!」

生理的な嫌悪感からか、拓也はほぼ無意識に電波をそいつに向かって飛ばしていた。
精神を持つものであれば例外なく抹殺する事のできる電波。
その電波はそれを壊すのには充分な量…だった筈だが。

「……効かない?効いてないのか!?」
「あれは、もう人じゃないんだろう。どちらかというと植物なんじゃないか、な」

焦る拓也と対照的に、至ってのんびりと英二は言った。
0133名無しさんだよもん01/12/27 09:04ID:q9HxH+Xy
「ちぃぃっ」
大きく右手にハンドルを切る。取ったばかり…しかも普通AT車の免許しかもたない自分の腕で、マニュアルのジープの手動運転―――しかもこの荒れ放題のジャングルの路上で―――などしていること自体、自殺行為に等しいとわかっている。
生い茂った木々を不器用にかわす自分の運転は心許ない事この上ないが、そんなことを言っていられる状況ではなかった。
「良祐っ! 良祐はどうなのっ!?」
「あっ…あのっ…だ、だいじょうぶだと思いますっ」
必死にハンドル操作をしながら私は後部座席に向けて思い切り怒鳴った。こうしないとエンジン音にかき消されてろくに声すら届かない。
それは私にどなられた相手もわかっているはずだが、後ろの子…名前はなんと言ったか… からは随分と萎縮した、要領を得ない答えが返ってきた。
自分に余裕がないのを自覚しつつも、思わず頭に血が上る。いま、この車に乗っているメンバーは後部座席にメガネをかけた女の子と、私の兄である巳間良祐の二人。そして、助手席にメガネの女の子の連れらしい女の子がもう一人。
女の子の二人も、この島には招待されてきたということは聞いたが、それ以上は良く覚えていない。
ただ、思い返すに確か二人とも高校生だと言っていたはずで、私より年下だったはずだ。ならば、この状況でこの車をヘタクソながらも転がせる人間は私しかいないということになる。
そして、さっきの意味不明な放送が終わると同時に、飛び掛ってきたトカゲの化け物みたいなのに肩を食い破られた良祐を治療できるのは、この二人しかいないって言うのに…っ。
0134名無しさんだよもん01/12/27 09:05ID:q9HxH+Xy
「あのねぇっ、そんなんじゃ全然わかんないわよっ! 子供じゃあるまいし、もっと詳しく…」
苛立つ声をそのまま後部座席の少女にぶつけようとした私に、凛とした声が歯止めをかける。
「傷はそれほど深くは無かったみたいです。瑞穂が手際よく止血をしたおかげで命に別状は無いんじゃないでしょうか。顔色も良いとは言えませんが少なくとも生死に関わるということはないと思います」
素人意見でしかありませんけど、とそこまでを一息で言い切って、その声の持ち主は言葉を止めた。
「……」
もちろん、私に隣を見ている余裕があるはずなんてない。ガタガタの道に車輪を取られながらハンドルを操るのが精一杯だ。
だけど、隣から強い視線がぶつけられているのは気配だけでもわかった。
その視線が、これ以上後ろの子に理不尽な憤りをぶつけるなら許さないと私を牽制しているのだ、ということも。
「か、香奈子ちゃん…」
隣の子はよほど容赦のない目をしているのだろう。後ろの子が取り成そうとして気後れしている気配がする。
私はちらりと助手席に視線を流した。そしてそこに予想通りの視線があることを確認する。何かのために戦える人間の目……自分以上に大切なものを守ろうと決意している人間の目だ。
私は目を見れば大体、相手がどういう人間だかわかる――少なくともそう自負している。
そして、こういう目の人間が私は嫌いではなかった。
0135名無しさんだよもん01/12/27 09:06ID:q9HxH+Xy
「……悪かったわ。良祐のケガは貴方達のせいじゃない。なのに、貴方達は良祐のケガを治療してくれた…。ありがとう助かったわ」
前を向いたままで私がそういうと、助手席の女の子は、一瞬を突かれたような表情をした後に
「わかってもらえればいいんです」
と、つっけんどんに返事を返してきた。ここら辺は郁未なんかと違って素直だ。何しろあの子ときたら初対面のときは散々シカトしてくれて随分と手を焼いたものだったから…。
「あっ」
後ろの子…そうだ思い出した。たしか藍原瑞穂と言ったはずだ…の声に助手席の子が振り返る。さっきまで気丈だった彼女の身体が一瞬竦んだのが視界の端にも確認できた。
「さあて、逃げ切れるといいけど…」
振り返るまでもない。背後から迫ってくる多数の、人ではない何かの足音が聞こえないはずがなかった。せめて郁未か葉子さんが一緒なら……という甘い考えを頭の片隅に追いやって思い切りアクセルを踏み込む。
ガソリンの残量はまだフルに近い。ガス欠でゲームオーバーの心配はとりあえず除外しておいていいはずだ。
「良祐をお願い瑞穂っ、それとしっかり捕まってなさいよ…えっと…」
「香奈子ですっ、太田香奈子…きゃっ!」
運良く目の前が開けて思い切り加速した勢いに香奈子が悲鳴をあげる。とりあえず、安全な場所を探そう。
良祐のケガをちゃんと治療して、離れてしまった他の人たちとの合流を最優先にする。
後の事は後で考えるしかない。私はそう思い切ることにして舌を噛まないためにも無言で運転に集中し始めた。
【巳間晴香・藍原瑞穂・太田香奈子・巳間良祐ジープで逃走中】
【巳間良祐―右肩に裂傷。応急処置に包帯で固定。昏睡中】
0136名無しさんだよもん01/12/27 09:08ID:q9HxH+Xy
スマソ、ちっと設定かえてしまった。
晴香は先に出発しててもおかしくないかと思って。
出来が悪いの謝るしかないが、後はヨロシク
0137名無しさんだよもん01/12/27 09:36ID:mktL6TWN
>>42のパーティ
その3人+水瀬秋子が、運転しているのですが………。
つまり、セバスは元々一緒のジープにゃ乗ってません。
0138名無しさんだよもん01/12/27 10:05ID:qW9sdFw6
ほんとだ…定員オーバーですな…
まあ、超先生だし琴音に夢中で、セバスチャンの所在を勘違いしていたで
いいんじゃないでしょうか
0139名無しさんだよもん01/12/27 14:12ID:SpK1vNn1
書き手の皆さんにおねがい。
【 】
などで話の最後に現状整理をしてくれると読んでる人にも分かりやすく
また他の人がリレーを続けるにもやりやすいのでなるべく頼みます。
0140貧乏くじは、誰の手に?(1)01/12/27 20:27ID:qsAkODIv
ひとすじの煙が、天へと昇ってゆく。
鳥ではない何かが、ぎゃあぎゃあと不愉快な声を立て、嘲笑いつつはばたく空を、煙は貫いていった。

その根元に視界を転じると、全体からみれば小さな-----しかし当人たちにとっては最悪の悲劇が、
展開されていた。

「くわーーーーーっ(`□´)!! 何やってんのよっ!これ、どうすんのよっ!」
眉の太い少女が、ありったけの怒りを込めて叫んでいる。
「知らん。運転しろといったのは、お前だろうが」
憮然とした表情で、いかにも無関係であるかのように、青年は答えた。

「お前よばわりするんじゃないわよ! あたしには詠美って名前があるの!!」
「それはどうでもいいから、静かにしろ詠美」
「いきなり呼び捨てなんて、したぼくのくせになまいきよっ!!」
「あのなあ……どうしろってんだ……」
果てしなく、不毛な会話を繰り広げる2人。

その傍らには、ものの見事に謎の四つ足爬虫類と正面衝突したジープが、恨めしげにめらめらと炎を
上げて、完璧に転倒していた。

それら全てを呆れて見ていた赤毛の少女が、この馬鹿馬鹿しくも困った事態を打開するべく、割って入る。
「……あのさ、往人さんだっけ?」
「なんだ梓」
完全に名前呼び捨てモードに入った往人が、それに応える。
「ちょ、ちょおむかつくっ! なんで梓の名前は覚えてるのに、このくいーんの……」
「詠美、ちょっと黙ってなよ………。
 でさ、往人さん。-----実は運転、できなかったんだ?」
「ああ。できないな」
怒りを募らせ続ける詠美を抑え、核心を突いた梓に対して、往人は何のためらいもなく返答した。
0141貧乏くじは、誰の手に?(2)01/12/27 20:27ID:qsAkODIv
「だったらなんで、運転してんのよーーーーーっ!」
詠美が、再び叫ぶ。
怒りのアフターバーナーが、ジープの炎を上回る効率の再燃焼を披露する。
「だから、お前が運転しろと言ったんだろうが。
 俺は連れ二人が売店に行く間、トイレにでも行こうと思っていたんだ。
 呼ばれて面白そうだから、乗ってみただけだ」
しれっとして、往人は言い切った。

「……詠美……どういうことなんだよ……?」
梓の苦々しげな表情に、詠美は半泣きでこたえる。
「ふ、ふみゅーん……梓たちが運転手探しに行ってる間に、ちょうどコイツが通ったのよう」

 『ねえ、そこのしたぼく。
  あたしたち、運転手が居なくて困ってるから、運転しなさいよ』
 『了解だ』

梓は情けなさそうな顔で、二人を交互に見つめると、ためいきをついた。
「……あんたら……バカすぎ」

【行動:観鈴・晴子と別れた往人が、詠美にスカウトされジープを運転するも、即座に事故る】
【同行者:国崎往人、柏木梓、大庭詠美。残り一名は不明(会話には全く参加していません)】
0142名無したちの挽歌01/12/27 20:30ID:qsAkODIv
毎度、挽歌でございます。

「貧乏くじは、誰の手に?」です。
なんだか設定が理解出来たような出来ないような、半端な状態なので、支障があれば
削除してくださいまし。
どうやら観鈴ちんたちと別れているらしい国崎最高を、詠美ちゃんさまの喧嘩相手に
参加させてみました。
0143名無しさんだよもん01/12/27 20:56ID:ZaF8ydDL
展開早すぎ。
記憶に残ってるキャラが2、3人しかいないよw
0144名無しさんだよもん01/12/27 22:12ID:JxycI82R
おお、挽歌氏が来たのか。
話の方も、同作品外の組み合わせで面白くなりそう……。

だが、詠美は>>125-126で登場済みなので
残念ながらサバイバル初のNG申請をしてみる。
0145名無したちの挽歌01/12/27 22:35ID:qsAkODIv
あらら、ほんとですね。
纏めレスしか読んでませんでした。
スンマソン。

ちうわけで、>>140-141は無しで。
0146名無しさんだよもん01/12/28 00:19ID:aLeDTTeW
いちおー異邦人書いた者として補足しておくと
ティリアたちが探してるのはLF97での知り合い。
特にリーダー格の長瀬祐介、柏木耕一、藤田浩之。
この辺りですね、LF97の後と言う事で、アレに出てきた
(シンディ宮内を除く、雫、痕、島鳩辺りの)キャラとは面識あるはず。
まぁ、キャラによって親密度は違うでしょうから、気づくかどうかは不明。
特に印象の薄そうなキャラとか。
0147人間規格外01/12/28 00:36ID:iD6uy196
「ところで居候は何処まで行きよったんかいのお。全然帰ってけーへんで」
矢島との会話を堪能していた晴子は、不意にそんな言葉を吐いた。
「居候?」
「国崎往人さんって言って、とってもいい人なんです。ちょっと、無愛想ですけど……」
矢島の疑問の言葉を受け、女の子……神尾観鈴が答えた。
「トイレなんてそこらの茂みに隠れてせやえーのになあ。ほれちょうどそのへんの……」
相違って近くの茂みのひとつを指差した晴子の表情はそこで凍りついた。
同様に、矢島も、観鈴もまた、晴子の人差し指の指す方向を、じっと見ていた。

人型であることには違いない、だがしかし発達といって良いのかやたらとごつい骨格と、
理科室の人体標本筋肉構造編といった感じの外見が、それが人ではないことをはっきりと示していた。

「あ……ああ……お母さん……」
恐怖におびえきった声色で、観鈴が何とか言葉を搾り出した。
「……く……」晴子の表情も苦しそうにゆがむ。外見からして、それこそでこピンでもされようものなら
額を削り取られてしまいそうなやつを相手どって、何の武器も持たない人間3人では勝ち目がなかった。
「矢島いうたか、兄ちゃん。」
「時間稼げ、と。」
「わかっとるやないか。うちがジープ取ってくるから、あんたはなんとか観鈴を守ってくれへんか?」
「ここで断ったりできると思います?男冥利に尽きるシチュエーションですよこれは。」
「言うなあ。嫌いやないでそういうの。ほな……」
頼んだで!そう叫んで、晴子は駆け出した。
「……さあて……」
この、「ご自由にお取りください案内図」と大量の食料、それから小さなテレビとまあいろいろ。
これだけの武器で、あの化け物を食い止められるのだろうか。
矢島の頭を、一瞬だけ後悔が掠めた。

【晴子一行、上記の怪物と遭遇 晴子ジープを取りに行く 矢島と観鈴その場に残る】
0148両手に花01/12/28 00:42ID:Ooaq8A+D


「由綺ぃぃぃ! 理奈ちゃーん!」
 ――なんてこったい、と俺、藤井冬弥は舌打ちする。今日何度目の舌打ちかしら、そんなもの数える余裕はない。
 何だよ何だよまったくぅ! 折角余暇を見つけて三人で遊びに来てたというのに。今日は両手に花だったのだ、俺。
 一応断っておくが、別に俺は別に理奈ちゃんと関係を持った訳ではなく、ただ友達として遊びに来ていただけだから雰囲気も良好だった。
 アイドル二人を連れてデート! なんてこった俺! いやあ最高だったね、彰に自慢してやりたい、って、そんな事を云ってる場合ではない。
 正直錯乱している。普段の俺はもっとまともな人間なのに、今、自分が何処かおかしな雰囲気だと判る。
 当たり前だ――なんでこんな目に遭わなくちゃいかんのだ、冬弥は本日五十二回目の溜息を吐くと、ジープのハンドルに顔面を突っ伏した。
 生き残れじゃねえよ、くそっ。一般人だぞ俺ら! しかもだらだらで有名な大学生だ。
 しかも今回は武器がない。せめてマグナム拳銃でもあれば話は別なのだが……あるのは今俺が乗っているジープだけなのだ。
「くそっ……しかも、まずったな」
 アイスを買いに行く、と、彼女らから離れたのが間違いだった。あの時、あと二分程待っていれば、少なくとも三人で行動する事は出来たのに。
 ジープに戻った時、既に彼女らの姿はなかった。車のエンジンをかける時間すらなかったのだろう。
「畜生、畜生……」
 何やってんだよ、俺は! 再びハンドルに顔面を押しつけて、心臓が透くようなぞくぞくした気分に浸る。たぶん、これは恐怖。
 失くしたくない。大切な人も、友達も。
「馬鹿野郎、冬弥!」
 ――あれ? 何処かで聞いたような声だ。
「そんな風に落ち込んでる暇があったら車出せ、この野郎!」
「彰ッ」
 ――その通りだ。今すぐ動き出せば助けられるかも知れない訳だ、死んでさえいなければ、必ず護ってやる――
 彰を車に乗せると、俺はエンジンを始動する。待ってろ、由綺、理奈ちゃん!
0149両手に花01/12/28 00:44ID:Ooaq8A+D



 しかし、なんで彰はここにいるのだろう。まさか、一人で遊びに来てるのか? わはははは、って笑ってる場合ではない。
 というか、なんか今日の彰は様子が変だ。
「なんか、今日のお前、偉そう……」
 間髪入れずに彰は反応する。
「こっちも切羽詰まってるんだよ馬鹿!」
 血走った瞳で、乱暴に彰が口走った言葉は、冬弥を驚嘆させるには充分であった。
「僕もはるかと美咲さんとはぐれちゃったんだよッ!」
 何、お前も両手に花か!


【七瀬彰 藤井冬弥  女の子達を助ける為にジープで爆走開始】
0150高槻@サバイバル開始前01/12/28 02:03ID:VOoZgYVI
「凄いっ、こいつは凄いっ!」
 見渡す限りの大自然の中に豪華なホテル。
 この光景を実際に目にすれば、高槻でなくとも思わず声をあげてしまうだろう。
 その証拠に、「温泉パンダー!」だとか「死ぬわっ!」といった歓声がそこかしこから聞こえてくる。
「よし、まずはバックの中からおニューのデジカメを……」
 そう呟くと旅行用の大き目のバックのファスナーを勢い良く開ける。
 しかし、最後の方で何かに突っかかってファスナーの動きが止まってしまった。
「ん、服でも突っかかったのか?」
 高槻はバックの中を覗きこむ。
「あいたたたっ」
 バックから声がする。
「そ、その声はっ!」
 バックの中身が何なのか、すぐに判断することができた。
 高槻の顔色はみるみる変わり、乱暴にバックのファスナーをこじ開ける。
「痛い、痛いって!」
 バックの悲鳴を無視し、ファスナーを完全に開いた。
「ぐ、お前はぁっ……」
 忘れるわけがなかった。
「はぁ、バックの中に隠れてたのは悪かったけど、今のはひどいよ」
 こいつの顔を。

「と…とんでもないことをしているぞ、おまえっ! わかっているのかっ! 止まれ、そこでッ!!」
「止まればいいのか、ここで」
「そうっ、そうだ……いや、違うっ! 力を使うなァッッッツ!!」
 ズビュシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ!!!
「遅いよ、言うのが」

 地下牢で俺を死の直前まで追いやったこいつの顔を。
0151高槻@サバイバル開始前01/12/28 02:05ID:VOoZgYVI
「なぜだっ! なぜお前が俺の荷物になっているっ!」
「だって面白そうだったんだもの。だけど、残念ながら僕は招待されなかった。だから密航したってわけ」
 さも当然かのように少年は言う。
 明るい笑顔が非常に腹立たしい。
「密航っ!? お前は俺の荷物として密航したのか! なら、本物の俺の荷物はどこに行ったぁっ!!」
「ははは、それなら全部君の家に置いてきちゃったよ」
 苦笑いを浮かべながら少年は答える。
「なんということだぁっ! 俺はお前をここまで運んでくるために無様に汗を垂れ流していたというわけかぁっ!!」
「そういう事になるね」
「ぐああっ! なんという事だっ! 俺は三泊もの間同じ服を来て過ごし、写真の一枚も撮る事ができないのかぁっ!!」
「使い捨てカメラで良ければあそこで売ってると思うけど」
「やかましいっ!!」
 売店を指差す少年の頭に、高槻の拳が何度も落ちた。
「あぁっ! 痛いって! 謝ってるのに殴るなんてひどいよ!」
「いつ謝ったあああああァァァァァァァァッ!!」
 怒りに満ちた高槻の雄叫びは、ホテル中に響いたのだった。

【少年 高槻の荷物として島に上陸】
0152名無しさんだよもん01/12/28 02:28ID:ekH8mtq4
>>150-151さん
激しくワラタ。最高w
0153名無しさんだよもん01/12/28 02:36ID:z2hLETam
>>150-151
すげぇ2人組……。つうか、めちゃめちゃ面白ぇ………。
0154良識01/12/28 04:24ID:R0SuKw1o
川名みさきが声をあげた瞬間、車内にいた僕を始め、水瀬名雪、全員は彼女に注目する。
そこで川名みさきが言った一言は僕を震撼させた。「実は私、目が見えないんですよ」

じゃぁ何故彼女がハンドルを握っているのだ?
というか、これまで数十分、どうして事故が起こらずに運転することができたのだろうか。
ここはテーマパークだ。ただ広い草原とか森だけという訳でもない。
いろいろな物がある。決して楽な道でもない。

彼女のカミングアウトに対する反応は様々だった。
「わ、びっくりだよー」とは水瀬名雪の談だ。
そう一瞬驚いたそぶりを見せた彼女だったがすぐにそんなことどうでもいいと言ったように、「ねこーねこーはどこー。ねこいるかなーたのしみだなーねこーてーまぱーくーねこー」などと声をあげていた。
それは今でも変わる事は無い。「ねこーねこー」五月蝿い。猫というか、ここは恐竜とかのテーマパークなのに。
まぁそれはいい。続いてブロンドの髪の少女、宮内レミィの反応は至って無い。
「撃つネ! とにかく撃つネ! でてきた敵、すべて的! 私のライフル火を吹くヨ! 恐竜でも野鴨でもなんでもクルヨー!」
無いというより何も聞いてないようだ。モデルガンが本物かわからない銃を持って彼女は喚き散らしている。

なにはともあれ、この中で唯一の良識を持っているのは僕だと思う。誰が見てもそう思ってくれる筈だ。

あー、頭の中がこんがらがってきた。
とりあえず今運転してる川名みさきは目が見えない。だけど車のハンドルを握っている。
なんで。興味本位? 自分への挑戦? こんなとこで挑戦すんな。アトラクションのひとつだし勝手に動くと思った? 僕もそう思ってた。
訳がわからんよ。
0155良識201/12/28 04:26ID:R0SuKw1o
「みさきさん!」
「はい?」
「とりあえず車停めませんか?」
「えーと、とめちゃっていいのかな?」
「いいんですよ!」
「後ろからなんか泣き声が聞こえるのですけど」
「はい?」
「いや、泣き声」

後ろを振り返ると、恐竜が僕の頭など一気に飲みこんでしまいそうなほどの大きく口開けてこの車に迫ってきていた。
「え?」
どうする。どうしろってんだ。くそう。橘敬介大ピンチだ。
一緒に乗ったメンツはどうも駄目っぽい。
訳のわからない放送があってからどうも僕はよくない方向に巻き込まれて言ってるような気がする。
あの恐竜、本物なんだよなぁ?

「とにかく、逃げて! できるだけ事故らないように!」
「あ、はい! できるだけがんばります! できるだけ」
できるだけを2回繰り返すとこがもの凄く不安だ。しかし、不安とは裏腹に彼女は上手く障害を越えて行く。
運転も上手いと言えば上手い。ニュータイプってやつか、彼女は。
恐竜は思ったより足が遅いヤツだった。少し走るともう見えなくなった。
「とりあえずここは安全のようだ、ここで一度考えなおそう」
そう言って僕は車を降りた。続いて3人も車を降りる。
宮内レミィは車に酔っていたようで、叢に行って吐いた。
水瀬名雪はその時猫を探していた。「ねこーねこー」
川名みさきは自分を誉めてた。「がんばったよ、わたし」
本当に一体全体僕はどうすりゃいいのだろうか。

【水瀬名雪 川名みさき 宮内レミィ 橘敬介 これから会議】
0156名無しさんだよもん01/12/28 04:34ID:Z1IqHImk
……面白いよ、俺は面白いと思うよ!
だから、せめて、過去ログ(>>99)はちゃんと読もうよ…。
NG申請2回目です。
こんな俺はピラニアですか? 逝ってヨシですか?(泣
0157読み手A@猫から進化したぴろ01/12/28 05:57ID:VOoZgYVI
>>150-151
ついうっかり書き捨ててました(汗)
えっと、MOON.のメインキャラで唯一参加できていなかった少年を途中参加させてしまいました。
高槻が登場しているのはキャラが濃くて使いやすそうだったから(笑)
人気キャラ使用+追加キャラということで、送信するときは非常に勇気が(^^;
読み手のちょっとした暴走でした。

>>152さん
>>153さん
楽しんでいただけましたか〜
毎回叩かれるの覚悟でSSを投稿させてもらっていますが
こういった感想を頂けて本当に嬉しいです。
0158名無しさんだよもん01/12/28 12:40ID:z2hLETam
>>156
いやいや、俺も「レミィはすでにいるよ!!」と思ったので同じです。
折角、纏めて下さる方がいるのに………。
0159名無しさんだよもん01/12/28 13:36ID:LMduKkiq
うむむ…序盤だけあって高いうミスが多発しそうなので
よければ未登場キャラリストを>>130みたく時々出した方がいいのではないでせうか。
無論全部ちゃんと読むのが筋なのはもっともなことなのだが、それでも見落とすこともあるし

”良識”みたく出来がいいのにNGなのは勿体ないモナ

なんかタイトルつけといた方が良いみたいなんで
自分の書いた奴にも一応つけときます。
>>133-135「疾走」  ひねりもなんもねえ…

>>143の言う通り、展開が早い気がするね。
もう少し序盤のキャラの心理描写なんかあるといいかもと思う。
まあ、ハカロワと違って出発時が一人じゃないからなあ。
何はともあれ先を楽しみにしていますので、
職人さま方、頑張ってください
0160名無しさんだよもん01/12/28 14:14ID:IO63QQ6r
このスレ・・・。

葉鍵サバイバルってゆ〜より、
葉鍵ックパーク?葉鍵クライシス?(w
0161名無しさんだよもん01/12/28 14:27ID:yXvkLpVC
個人的主観などが入ってますがご了承を。書き手の皆さんは話の最後に【 】で状況整理をなるべく。
新規キャラ参入は控えめに、自分の持ち味を出すような無理の無い登場方法を希望。

放送前の話
>>81観鈴・往人 >>97清水 >>118郁未・由依・葉子 >>150-151高槻・少年(荷物に紛れ込んできた)

超先生 セバス
>>7で放送後>>42でセバスに殺される。>>110の後セバスは超先生の間で待機。
(注 下のほう参照)

水瀬秋子 来栖川芹香 来栖川綾香 姫川琴音
>>42でジープの暴走を制御中。(注 下のほう参照)

折原浩平 長森瑞佳 スフィー リアン
>>26にてスライムの奇襲にあいスフィー死亡、ジープに被害がでてるかも。

相沢祐一・北川潤  遠野美凪  みちる
>>120-121でジープの暴走で分断される
>>45-46でジープ故障 相沢祐一・北川潤  竜の巣出口まで10Km地点
>>107でみちる海岸で目を覚ましとりあえず美凪探しへ。

立川雄蔵
>>67で泳いで島に渡って来た。時間軸的にはかなり後半なのだろうか?

柏木耕一 住井護 美坂香里 立川郁美
>>87で休憩中 とりあえず建物を捜す事に、ジープは消失してる。

長瀬祐介 新城沙織 藤田浩之 神岸あかり
>>88で偵察へ>>103-105で武器博物館を目指す事に
0162名無しさんだよもん01/12/28 14:28ID:yXvkLpVC
長瀬係長 長瀬主任 柳川祐也
>>91-92で参加者へ武器配り開始、武器の入手先(博物館?)や長瀬二人が来た理由は不明。
主任は超先生と何らかのつながりがあったように読み取れる。

サラ ティリア エリア
>>93で魔法で転移してきた、現状はまだ把握していない。ジープは当然なし。
長瀬祐介、柏木耕一、藤田浩之等との再会を目的にしている。

しのさいか 砧夕霧 上月澪 久瀬秀一
>>95で前者二人はワニに食われる。>>101で久瀬が澪を保護する。
ジープは暴走により消失の可能性あり。ワニがまだ付近にいる可能性あり。
久瀬の名前が秀一なのはオフィシャルじゃないかも、情報もとむ。

雛山理緒 宮内レミィ 月島拓也 緒方英二
>>99で何かに遭遇、>>132で胞子の化物と判明、能力等は不明。

矢島 神尾観鈴 神尾晴子 国崎往人
>>108にて合流、矢島はバイトで島へ来た。>>147でモンスターと遭遇。国崎のみ分断されてる。
管理センターへの非常電話が通じない事から超先生が
他のスタッフに対しても何らかの行動をした可能性がある。

千堂和樹 高瀬瑞希 大庭詠美 猪名川由宇
>>125-126で2階で作戦会議中、瑞希は気絶。1階は動く鎧が多数居る。
放送当時ジープに乗っていなかったためジープは暴走して消失した可能性あり。

巳間晴香・藍原瑞穂・太田香奈子・巳間良祐
>>133-135でジープで逃走中、良祐は怪我を負って重症。
0163名無しさんだよもん01/12/28 14:29ID:yXvkLpVC
藤井冬弥 森川由綺 緒方理奈
澤倉美咲 七瀬彰 河島はるか
>>148-149で合流 女子4名はトラブルに巻き込まれ行方不明。

アナザー
>>140-141 >>154-155

施設情報
ホテル・竜の巣・便所・武器博物館・売店・高台の屋敷・港


>>65で超先生死亡話はあくまでジョークと書き手が宣言してるのに採用していい物か?
書き手の判断をしばし待つべきな気がします。もしアナザーなら秋子組は取り消し。

現状で勝手に出した情報
>>1
各キャラは基本的に特別先行入場で見学に来てる。
超先生の暴走理由は遺伝子情報の利益とリアルリアリティ
>>75
1の個人的企画に対する見解

ある程度定期的に上げていった方がいいと思います。
つーか誰か編集サイト作らないかと言ってみるテストw
0164RTO01/12/28 17:33ID:iD6uy196
>>161-164
まとめご苦労様です。

ふむ。超先生死亡話でアナザーになる話はセバスの話もなくなるわけで。
もし超先生生きてたら生きてたで話が面白くなりそうな、予感。
彼はいじりがいがありそうであるが、作者殿が帰って(コミケとか言ってたような)こないとことには…
0165名無しさんだよもん01/12/28 18:16ID:z2hLETam
あ、すみません。42=65=110=全部自分です。
>>42是非とも採用させて下さい。こうなった(>>110)セバス、我ながら気に入ってるのです。
0166読み手A@猫から進化したぴろ01/12/28 19:58ID:wVp1jtl8
>>165さん
>>42を採用してしまいますと、今度は>>137さんのあげた問題が……
>>138さんの答えでファイナルアンサーしちゃっていいんでしょうか?
0167名無しさんだよもん01/12/28 21:31ID:z2hLETam
あのう、137も私なんですが(笑)。

だから、セバスは最初からジープにゃ乗ってないんですってば(泣)。
つうか、俺の文章力の無さが原因ですね。さっき首吊ったばっかりなのに(苦笑)。
0168名無しだよもん01/12/29 00:46ID:j5ZjgWPG
 森の中の畦道を土煙をあげて疾走するジープ、そこには4人の男女が乗車していた。

「た、大志君!、どうしましょう?、ブ、ブレーキが利かないみたいです!」
「ぬう、まずいな・・・、さっきの放送といい、どうやら冗談ではないようだな・・・」
「あははーっ、大変そうですねぇ、ねっ舞?」
「・・・はちみつくまさん」
「え〜と・・・、あなたたちは、随分余裕ですね・・・」
「とにかく南女史、湖か沼を探そう、そこにジープを突っ込ませて止めるのだ!」
「わかりました!」

 とはいえ、回りを見回すが周囲の木々が邪魔をしてそれらしき景色は見えない、南は畦道に沿ってなんとかジープをコントロールする。
と、後方から突如、奇怪な鳴き声が響いてきた。
皆一斉に、後ろを振り返る。
上空に巨大な影、あきらかに敵意を剥き出しでこちらを狙っている。

「ほう、あれがワイバーンというやつか・・・、と、関心してる場合ではないな」
「ど、どうしましょう大志君」
「いい、南女史は運転に専念してくれ、吾輩がなんとか・・・って!?おい!なにをするつもりだ!?」
 後ろを振り返った大志が声を上げる、そこには仁王立ちした舞。
見れば西洋剣らしきものを右手に携えている、畦道の起伏で相当揺れているにも関わらず、姿勢を崩す素振りは微塵もない、後ろで束ねられた長い髪が風になびく!
0169名無しだよもん01/12/29 00:48ID:j5ZjgWPG
「舞、あぶないよ!?」
「・・・平気、佐祐理は伏せてて・・・」
 焦る少女の声に平然として答える。
精神が研ぎ澄まされるのがわかる、張り詰める空気・・。
その空気を引き裂くように、南がさらなる緊急を訴える。
「大志君!、も、森が・・・」
「ちぃ、出口か!、まずいな、これでは狙い打ちではないか」
 みる間に開ける視界、後方のワイバーンが攻撃を示す合図のように、一度甲高く鳴く。
そして急降下!、悲鳴を上げる佐祐理と南。

キン!

澄んだ音が響く。
攻撃は・・・こない。

ズァシャアァァァァ!
地面を激しく擦る音。

 見れば、後方に首をはね飛ばされたワイバーンが土煙を上げて地面に横たわっていた、みる間に離れていく、血を飛ばすように剣を一振りする舞。
「はぇ〜」
「その技・・・只者ではないな・・・、どうだ、吾輩と共に世界制服の道を歩む気はないか?」
「もう、大志君・・・そんなこと言ってる場合じゃないでしょう」
「うむ、そうだった、では後日改めて・・・」
「あははーっ、その前に・・・」
「・・・脱出」

ジープは走り続ける・・・。

【大志、南、佐祐理、舞、ジープで移動中】
0170名無しだよもん01/12/29 00:52ID:j5ZjgWPG
・・・実は、SS初挑戦です、おもしろそうだったので参加してみた次第。
読みにくい箇所、表現のおかしな箇所があれば、ご指摘いただければ幸い・・・。
0171読み手A@猫から進化したぴろ01/12/29 00:54ID:XcBXO53b
>>167
そうだったんですか(笑)
言われてみればって感じで、自分の読解力にも問題ありますね。
すみませんでした。

自分も>>110のセバスチャンはかっこいいと思ってますが、RTOさんの意見もいいかなと。
こうなったら、竹林先生に登場してもらうしかないのでしょうか……
話が滅茶苦茶になりそうですけど(ぉぃ
0172名無しさんだよもん01/12/29 02:44ID:5U+YTM73
>>160
の葉鍵ックパークってのがなんとなくドタバタな感じがしてお気に入り。
0173地下に眠るモノ01/12/29 03:07ID:B9/yDFdP
ゴゥゥゥン
低い重低音が真っ暗な地下室に響き渡った。
ある引き金をきっかけに今まで眠りの中にあったコンピューター達が次々と起動してゆく。
静寂は破られ、起動するモニターの光が闇を押しのけて室内を照らし出した。
 安全第一という名目でテーマパークの中には隅々にまで監視用のカメラが設置されている。そのカメラからの映像が、壁いっぱいに設置されているモニターの数々に映し出され始めた。
コントロールタワー…もしくは総括管理室の名で呼ばれるこの場所を知るものは少ない。
そこは超先生の名で呼ばれた彼を筆頭に、数えるほどのスタッフにしか存在すら明らかにされていない場所だった。そう、この場所を作り上げた彼らにしか…。
 この島は元々テーマパークとして作り出され、超先生は本社から出向してきた一職員に過ぎなかった。
「伝説上の生きたモンスターをこの目で見れる!」期待を希望に胸を膨らませた彼が初めてこの島へ来、数々の化け物たちを見たときに感じた感情は「この島にある物は張子の虎でしかない」というものだった。
作り出されるモンスターの数々も遺伝子組み替えで、あくまでも外面だけを似せた実のないもの達ばかり。ドラゴンは火も吐かず、グリフォンは狩りも行えず、水龍(サーペント)は水から出れば動くことすら出来ない有様だった。
「こんなのは違う! こんなものをモンスターと呼ぶのは僕の矜持とリアルリアリティーが許さない」
そう言って彼は、強い熱意と情熱、そして何よりも彼自身のリアルリアリティーのために熱心にスタッフと本社を説得にかかった。
0174地下に眠るモノ01/12/29 03:08ID:B9/yDFdP
こんな意見が普通は通るわけはない。莫大な金や思惑が動く世界に個人の甘い夢が入り込める隙間などあるはずがない。……ないはずだった。
しかし、彼はバカだが意外にも無能ではなかったのである。彼の語る理想に一部のスタッフが共鳴し、リアルリアリティ最優先を掲げたシンパが出来上がると、彼らは彼らの理想を形にして見せた。
巨大な体躯を揺らし、炎を吐き、圧倒的な力を振るうドラゴン。その姿はシンパ以外の人間をも確実に魅了しはじめた。
セキュリティを飛躍的に向上させ、むしろ総合的には以前よりも安全なレベルに安定させる。
カメラを多数設置し、各所に管理ルームを備え、化け物たちを捕獲・無力化させる武器の設置。
枚挙する暇がないほどの仕事を超先生主導のリアルリアリティ派は信じられない短期間でやってのけ、そしてついに上層部からの承認をも取り付ける事にも成功したのである。
超先生は心から歓喜した。身を粉にして自分の理想を通すことが出来た。その喜びでいっぱいだった。
だが、一度過剰に回転させてしまった歯車はイビツに…そして確実に何かを歪めていたらしい。
モンスターというものは檻に飼われているものだろうか?
ファンタジー世界では無類の力を振るうドラゴン。その全てのモンスターの頂上たるドラゴンが人間ごときの見世物になるために閉じこめられている。それは恐ろしいほどに間違っていないだろうか?
「たとえ伝説上の動物に限りなく近い姿をしているとは言っても、コレはただの見世物でしかない。それは僕の矜持とリアルリアリティーに反しないのか?」
彼は思い悩むことになった。
0175地下に眠るモノ01/12/29 03:08ID:B9/yDFdP
数ヵ月後、彼はこの島に数人いる彼の協力なシンパ(もはや信者)とともに全ての管理室の機能を一手に握ることが出来る総括管理室を地下に設置することを本社に提案した。
無論そのまま提案したわけではなく、メンテナンスを円滑に行い、さらに万が一の客が対化け物用に設置された火気を目的に管理室に立てこもった場合などの処理にも有効な施設の建設を提案という形で申請した。
ここを占拠されないために場所はほぼ全てのスタッフにも知らせないという条件とともに。
…そして結果は、是。
超先生の一生に一度とも言える実績は本社の信頼を得るには充分なものだったのだ。
 そうして、この統括管理室は設置され秘密裏にテストされた。そして、それ以後は一度も使われていない。本社の許可を得ずして立ち入ることは超先生にすら許されていなかったのだから当然といえば当然といえた。
それからさらに数ヵ月後。イビツな歯車は回りつづけリアルリアリティーに狂った超先生によりシステムは暴走。
特別先行入場を許された103人の男女達が悪夢に飲み込まれつつあるのは耳に新しい話だ。
ヴィ―――ン
総括管理室の一角、巨大コンピューターの一部に偽装されたコンテナが低い駆動音を上げた。
そして、シャッター式にそのコンテナの一部が開いたかと思うと一人の女性のシルエットが明らかになる。
来栖川財閥が作り出したHMXシリーズ。そのシリーズは改良を重ねられ、現在では日本以外の諸外国でも開発が盛んに行われている。
その中でも最近注目を集めだした機体TSS−10という機体があった。ナンバー10とはいえ商品化したものとしてはTSSシリーズ初。この機体は一般に開発国の名前で呼ばれることが多く、現在ではCMでも「朝鮮製ロボ」と呼ばれている。
コンテナから出てきたのは正に、その機体だった。
0176地下に眠るモノ01/12/29 03:09ID:B9/yDFdP
超先生の脳波停止とともに起動した数々のコンピューターとともに、「朝鮮製」にも電源が入る。
機体に充電が行われ、DVDロムが読み込まれる。各部チェックが行われオールグリーンの確認とともに
総括管理室に隠し置かれていた「朝鮮製」の瞳がうっすらと開いた。
コンテナから朝鮮製が一歩足を踏み出す。バランサ―は正常に作動している。間接部位の軋みもない。
「人格」のDVD−ROMを読み終わった朝鮮製は次に「記憶」を得るために莫大なメモリが搭載されているコンピューターにアクセスを開始し始めた。
「リアルリアリティー…私がここにいるときは、私が死んでいるとき…103人の被験者…」
記憶が読み込まれるごとに朝鮮製の瞳に知性の光が宿って行く。
「はは…そうか…やはりこうなったのか。万が一のときのことを考えていて良かったみたいだ…」
口調に似合わないソプラノが閉鎖された空間に響き、その独語はやがて高い哄笑となった。
「はははははは、やった。完璧だよ! HMX12ほど人間に近いものが出来るなら不可能じゃないと思ってたんだ。やっぱり僕のリアルリアリティーな理論に間違いは無かった!!」
声はどんどん勢いを増して行く。
いつだったろう。自分が道を外れていることに気づいたのは。自分の行こうとしている道が正義でないと自覚したのは。
「はははははははははっ」
自分の身に万一があったときのためにバックアップとして…自分の道を追い求めるための道具として
出来る限り『自分』というものをデータ化してメイドロボに移植しようなんて事を思いついたのは。
「はははははははははははははははははははははっ」
笑いはやまない。そして、やがてその目は眼前いっぱいに広がったモニターのほうに向けられた。
「103名か…さあ僕に見せてくれ。ホンモノのリアルを。化け物たちが見せる本物の殺戮と君たちの抵抗を。本物のリアルリアリティーを!」
”彼女”は高らかにそう謳いあげ、さらに1オクターブ高い笑い声を上げた。
【超先生の遺志を継ぐもの朝鮮製TSS−10。総括管理室に存在】
0177地下に眠るモノ01/12/29 03:12ID:B9/yDFdP
超先生死亡は勿体無いけど、セバスも良いし…
みたいな意見が多かったみたいなので、こんな風にしてみました。
興ざめだったらスマソ。一応朝鮮製の目的は”殺戮”ではなく”リアルリアリティーの追求”ってことで
つまんねーよゴルァ!と思っても許容してもらえると嬉しいです…
書き込むときってコテハンつかったほうがいいのかなあ?人それぞれ?
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