やがて台所からはテンポのよい包丁の音、鍋で野菜が煮える音、中華鍋で跳ねる油の音が、
美味しそうな音が聞こえ始めた。
 そんな音に晩ご飯のご馳走への期待を膨らませながら、初音と楓は、梓と耕一の将来を
無責任にバラ色に染め上げていった。
 当の梓は聞こえない振りをしていたけれど、耳まで真っ赤に染まっている訳は料理に奮
闘しているからではなさそうだった。
(くそ〜、耕一のバカ野郎! 変な小細工するから妹たちに揶揄されるんだっ! 責任取れ、
責任をっ!)
 結局の所、梓の怒りと恋心の行き着く先は、耕一の元しかないのだった。


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長々とすみませんでした〜