パソコンソフト最大手マイクロソフトの本社コンピューター網に何者かが侵入し、最新の基本ソフト「ウィンドウズMe」などの極秘情報を盗んでいた可能性のあることが27日、明らかになった。厳重に守られたコンピューター網に高度の技術を使って入り込んだとみられる。
 ソフト会社の競争力を左右する重要な知的財産をかすめ取った痕跡があるため、連邦捜査局(FBI)も犯人割り出しを始めた模様だ。相手はロシアなど海外を経由して侵入するなど手が込んでいるが、ハイテク業界を象徴する同社が「攻撃」を受けたとあって、関係者からは「マイクロソフトはメンツをかけて犯人捜しをするだろう」との声があがっている。

 米メディアによると、3カ月前から侵入され、「ウィンドウズMe」や「ウィンドウズ2000」などの基本ソフトや、電子メール、文書ソフトなどの機能をつかさどる最も重要なプログラム情報が盗まれた可能性があるという。こうした情報はソフトの青写真にあたり、企業秘密として厳重にコンピューター管理されているが、不正侵入者はウイルスのような「QAZトロージャン(木馬)」というソフトを使い、電子メールにまぎれこむ形で入り込んだらしい。

 犯人はソフトを使って遠隔操作し、ごく一部の関係者しか利用できないパスワードを手に入れ、さまざまな情報を引き出した模様だ。同社の社員が25日までに、パスワードがロシアのサンクトペテルブルクに送信されていることを突き止め、26日にFBIに連絡したという。

 コンピューターの不正侵入対策はハイテク企業が威信をかけている分野。犯人像については「物好きの腕試し」「マイクロソフトへのいやがらせ」「ライバルがほしがる情報を盗む産業スパイ」などの諸説がとびかっている。同社は「プログラム情報が無傷であることに自信を持っている。ひどい行為だ」としている

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