カプセル型での揚力利用といえばアポロが有名だが、
これはジェミニで積んだ実績があってのこと。

ジェミニは揚力利用によって再突入Gを4.5Gに押さえるとともに、
進行方向で550km、直交方向へ100kmの落下点修正ができた。

参考までにジェミニの落下点誤差を列記しておく。
無人のGT−1、GT−2では落下点制御を行わなかった
(手動操縦なので無人では行いようが無い)ので省く。

GT−3    107km
GT−4    80km
GT−5    168km(地球の自転周期を24時間と入力した)
GT−6    13km
GT−7    11.8km
GT−8    経路制御せず(スラスタ故障)
GT−9    1.3km
GT−10   5.4km
GT−11   4.9km
GT−12   4.8km
(なお、恐ろしいことに突入時の経路制御は全て手動で行った)

これを参考にして再突入体のコンセプトをまとめるとともに、
軌道上で必要な物資とスペースは別体で用意するソユーズの
コンセプトで軌道飛翔体全体をまとめたものが「ふじ」ということに
なるだろう。

GT−9で抜群の技量を発揮したシラー飛行士並みの能力を
皆が持つ、あるいは制御装置にその能力を与えれば、パラシュートでの
滑空に頼らなくてもクリスマス島への着陸が可能だが、たぶん無理なので
パラシュート滑空で最終修正を行うべきだろう。