アバドが抑えるように言ったのは主にコントラバスで、コントラバスパートにアバドへの不満が大きかった。
アバドはピラミッド的に低音主体で組み立てるドイツ的なオケのバランスを好まず、すっきりした透明なサウンドを好んだ。
ティンパニの強奏もカラヤンのようにはさせなかった。
バランスの話で全体の音量を小さくさせた訳ではないが、ベースを抑えたことでカラヤン時代までのような重戦車的迫力は無かった。
代わりに内声のテクスチュアが良く聴こえるような独特のバランスとアバドならではのサウンドの美しさがあった。