>>376
>アナクロニズムと切って捨てるのは簡単なことだけど、惜しいようにも思うんだ

はっきりいって、ティーレマンにはニセモノを見る。
ウィーンフィルとのベートベン全集はCD棚から放逐した。

たしかにカタチのうえでは遅めのテンポを基調にしつつ、
伸縮自在のアゴーギグやルバート、ルフトパウゼを頻出させる。
弦も濃厚なヴィブラートをかけて朗々と歌う。

しかし彼からは、どうでもこうでなければならないのだ!という
内発的な確信を持った音楽的必然性が感じられない。
トラディッショナル的な外面を調えることに終始している、ある種の懐古的ウケ狙い根性を感じる。
したがって、共感するにせよ反発するにせよ、彼との<精神的感応>がない。
<精神的感応>がないところに感動があるわけがない。

なにかドイツ-オーストリアが背骨まで疲労・腐敗して新天地を見出せていない様相を感じる、
とまで言っては言い過ぎか。