言うべきことは山ほどあるし、たとえ天下のウィーンフィルを前にしてでもそれらを全て言わせてもらう的な自己主張と押し出しの強い音楽は面白く愉しい。
田園ではウィーンフィルにやや花を持たせ、7番では加速熱気と減速粘り腰のギアチェンジを駆使し進軍。
かなりの距離感があるだろう双方の個性特徴の駆け引きやぶつかり合いは聴き応えがあった。
田舎風味もだいぶ薄らいだ木管、野性の荒々しさよりも都会的な洗練を感じさせるようになったホルン。
以前と比較して変質した部分もあるけれど、相も変わらず柔和で分厚く温かな弦、あくまでバスの下支えに徹する鹿革のティンパニ等々。
ウィーンフィル黄金の比率のバランスは今もって健在だ。