1976年頃のウィーン芸術週間での、ベーム/VPOのブラームス第2交響曲の演奏をFMで聴いて、この曲が一気に大好きになった。

当時、吉田秀和の『世界の名指揮者』を読み、「ベーム/BPOの古いディスクでしか満足できない」との趣旨のコメントを見た直後だったので、なるほどなーと合点がいった。

エアチェックできず、繰り返し聴けなかったのが残念だったが。

その数年後、1979年ザルツブルク音楽祭でベーム/VPOが同じ曲を演奏したライヴを、今度はしっかりエアチェックして、何度も何度も繰り返し繰り返し聴いた。

観客のざわめきや咳まで覚えてしまうほどに。

これもまた、記憶に残る素晴らしい演奏だった。

残念ながら、同じ組み合わせのスタジオ録音(DG)は、二つのライヴとは月とスッポンという感じの、無味乾燥な演奏に終始している。

正規ディスクだったら、モントゥー/LSO(フィリップス)が、とても素敵な演奏だ。

でも、ベーム/VPOの実況録音は、更にその上を行く。