1カッコがあってもなくても、提示部から展開部に移行する箇所はソナタ形式の聴き所の一つ。
たとえそれが慣れた曲であっても、リピートがあると予定調和の世界へ戻るし、展開部へ進むと先行きの分からない
世界へと投げ出される。その瀬戸際がリピートの箇所。
この箇所を違った味わい(戻ると戻らない)で2回聴かせてくれた方が、単純に面白い。
ソナタ形式の形式感も俄然明確になり、古典であること、すなわちソナタ形式の規範性が立ち現れる。
繰り返しが効果があるから作曲家は繰り返しを付けているのであって惰性で付けているのではない。

それが分からないフルヴェンもベームもカラヤンも糞。