今から35年ぐらい前、リヒターはバッハ演奏に関して神様扱いされていました。
また当時の評論家は精神性の高さと言う言葉が大好きで、水戸黄門の印籠のようなものでした。
ピリオド楽器とその演奏法でバッハを聴き始めた皆さんに申し上げますが、リヒターの演奏が、
現在のピリオドアプローチに勝るという事は有りません。ミュンヘン・バッハOより18世紀O
の方が演奏技術は間違いなく上です。ミュンヘン・バッハCHOとモンテヴェルディ合唱団は、
いい勝負というところです。バッハ演奏に関してリヒターは、あたかもフルトヴェングラーの様
に祭り上げられてしまっていますが、そう有難がることはありません。自分の耳で聞いて自分な
りの評価をして下さい。リヒターのCDは、マタイ受難曲(旧録)とミサ曲ロ短調を持っていれば
不足は有りません。