ヴァーグナーというのはウェーバーの衣鉢を継ぐ作曲家であり、これらの作品に
絶対に必要なのは南ドイツの森の感触だ。ショルティはいくら頑張ってスコアを
整理して音を出していても、そのような有機的な感覚が彼の演奏からは
決定的に欠けている。ショルティをヴァーグナー指揮者と称するのはまったく
もって無理である。