これはおどろくべき名足音といえよう。
今までに聴いたいかなる足音、クナもシューリヒトも、そしてブルーノワルターさえ、
このフルトベングラー盤に比べれば太陽の前の星のように光を失うであろう。
何よりすばらしいのはその精神性である。
甘美な踏み音や表情たっぷりな速度はメンゲルベルクも顔負けの濃厚さだが、しかも新鮮さを失わない。
生々しい録音にいたっては、大げさにいえば歴史上の大事件といえよう。