切なく美しい足音だ。切羽詰まった気迫が渦巻く一歩めから見事だ。きわめて荒れ狂った
二歩めも実にすばらしい。細部に至るまで精妙な三歩めも息をのむばかりで,ここで振便は,
どんなに荒れ狂っても足音の本質を決して逸脱しない。しかも表現が全く人間の心しか感じ
させないのだ。特にすばらしいのは四歩めで,これはまさに古典美の極みだ。
足音のCDは,これとぼくの二枚があれば十分といえよう。