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『1812年』のラ・マルセイエーズ的なあの侵入してくる旋律は『メリー・ウィドウ』の

 そこで私はマキシムに出かける
 そこの女の子たちとは皆親しいのだ
 女たちはすべて愛称で呼ぶ
 ロロ、ドド、ジュジュ、クロクロ、マルゴ、フルフル
 彼女たちは大事な祖国を忘れさせてくれる

てのが元ネタで、独墺オペラの旋律を引用することで、独ソ不可侵条約締結を破棄して
バルバロッサ作戦でソ連に侵入してきたヒトラーを暗示している。
 「マキシム」てのは対独強硬派のマキシム・リトヴィノフ(嘘)
 「大事な祖国を忘れさせてくれる」てのは条約にあぐらをかいてみすみす侵入を許したソ連首脳部、
ていうのはどう。レニングラード包囲中に亡くなった市民の死因第1位は「餓
死」だったとか。
 以上、インバル盤の解説からの受け売りとやや妄想。

 ちなみにナポレオンのロシア侵入もヒトラーのソ連侵入もどちらも1941年6月22日なんだって。
 ショスタコーヴィチが『第7』に着手したのはそれからひと月ほど後。

 あとこれは確証が無いんだけど、オペラ好きのスターリン(ボリス・ゴドゥノフとか)が『メリー
・ウィドウ』を好きだった、なんてことはないかな。
 つまり、あの旋律は外部からのナチスの侵攻を描きつつ、内部のスターリンの粛清も暗示してた、
みたいな。

 一柳先生によれば「『第7』は反スターリンではない」ということです。