漏れ的には、

「井上タコ祭」は、ショスタコーヴィチの作品を、もっと一般に認知してもらう
絶好の機会だったし、それまでの(5番以外)「タコヲタ」vs「それ以外の醒めた
人々」という客席の構図を一気に、とは言い切れないかもしれないけど、ある程度は
変貌させて、「ショスタコを知らない人たちにも、食わず嫌いだった人たちにも、
ショスタコが決してマニアックではなく、『本当に素晴らしい作品を書いた作曲家』
だったことを、知らしめた」という点で、日本のショスタコ受容史上、重大な
ターニングポイントになった

と思うんだが、どうよ?

確かに、今までも深く聴いていた人たちには、チャカポコとか、8番のホルンとか、
色々な不満が残る演奏だっただろうし、「もっと良い演奏なら山ほど」という
気持ちもあるだろうけど、「タコヲタ以外の人たち」が、「ショスタコって、
いいよね…、と思うこと」から、コンサート登場の機会も増えてくることは忘れちゃ
いけないと思うんだ。
今回、一部しか聴きに行か(け)なかった人たちも、今後ミッチーがやれば、
行くようになるだろうし、他の指揮者で聴くようにもなるだろうと思う。
来年、都響と日本フィルが12番をやるけど、そこで「井上タコ祭」の聴衆が
多少でも興味を持って聴きに行ってくれれば、「タコでも客は呼べる」という
認識をオケ事務局側に持ってもらえると思う。種は蒔かれたばかりじゃないかな?