>>88
『ボエーム』を代表として、確かにプッチーニのオーケストレーションの
技法は素晴らしいと思う。モティーフの発展のさせ方といいつながりの
有機性といい、前時代とは一線を画してるし。
でもそれに溺れるんじゃなくて(最悪の例として『トゥーランドット』の
カラヤン盤辺りをあげとこうか)、その中からオケの描くモティーフの線を
更に細かく、タイムリーな呼吸で表現できる人じゃないと、プッチーニを
歌いこなすのは難しいんじゃないかなあと思うんよね。とりあえず形には
なるって歌手は非常に多いけど、いざ最高水準のものを聴くとなると、
実に選択肢が少なくなる。例えばオリヴェーロとかアルバネーゼみたいな、
この時代の作品に特化した、大きな歌い回しでもって緻密な表現を
こなす歌手が少なくなってるってのもあるし。オケの音圧に負けたり…