>>102
ただ、カラスのベルカントものの演唱は、ある種"破格"なものだから。
ルチアやアミーナやエルヴィーラ、スタジオ盤で聴くと声の重さと
華やかさの無いアジリタにどうしても違和感が残る。ライヴだと
ものによっては有無を言わさぬ気迫でワン・アンド・オンリーの
輝きを放つものが色々あるにはあるけどねえ(アミーナなら55年の
スカラのアレだし、ルチアならカラヤンとのベルリンのアレ、他にも
52年スカラのアルミーダとか…)。
ノルマにしたって、色々聴いてカラスに戻ると、アジリタの完璧さと
演唱の細やかさは隔世の感が有るけど、やっぱりこれはブルツィオ→
スカッチャーティ→ポンセル→チーニャ…という一連のベルカント・
リバイバル以前のノルマ歌いの系譜の歌唱かなと感じる部分も強いかな
(一番好きである事に変わりはないが。ノルマはカラスの独占市場だった
古典派プリマドンナ・オペラのヒロインと役の色が似通っているし)。
本格的なベルカント・リバイバルは矢張りゲンジェル、カバリエ、
そしてサザランドからかなと考えるようになった。