246 名前: 名無しの笛の踊り [sage] 投稿日: 2006/12/09(土) 22:14:57 ID:efmMwOSQ
1990年代頃から、音楽をとりまく状況は全く様相を異にすることになってしまった。
やや単純化していうならば、これは聴衆の核が「オタク」へとシフトしたことに由来する。

80年代から90年代にかけて高度情報化時代の新しいマニア、すなわちオタクは急速に増加した。
しかもこの動きはインターネット時代に入って、さらに加速している。今やクラシック音楽界を支えているのは、こうした層だといっても過言ではないだろう。

問題だと思うのは、この状況をオーケストラ側も作曲家側も「体感」していないように見えることである。確かに、かつて音楽のプロは、
素人に比べて圧倒的な情報量を誇っていた。多くの楽曲に通暁し、様々な演奏スタイルを判別し、的確な評価を下すことができたというわけである。
ところが音楽ファンがオタク化した現在において、こうしたアドバンテージは風前の灯火となってしまった。
むしろ昨今では、演奏家や批評家や音楽事務所などを含めた「プロ」の側の情報不足ばかりが目立つありさまだ。

実際、現代音楽の受容も変わりつつある。例えば昨年、都内の大手CD店ではクセナキスのオーケストラ作品集(Timpani)や、
戦前から戦後にかけての日本のオーケストラ作品集(Naxos)が予想外のヒットをとばした。ここから読みとれるのは、保守とか前衛といった
枠組みからは全く離れたところで、オタクたちがこうした作品を積極的に再評価し、じわじわと新しいムーヴメントを形成していることである。

となれば、オーケストラと現代音楽の関係、委嘱のあり方、そして演奏会のプログラミング等についても、
早急に再考しなければならないことは自明だろう。しかし、具体的には、一体どのようにしてこの事態に対応すればよいのか。
会場でのアンケートだけではなく、例えばインターネットのサイトなどを利用して、
彼らの求める「現代曲」を探ってみると、意外な結果が得られるような予感がしてならない。
(一部抜粋)
ttp://www.orchestra.or.jp/news/42-1.html