アムランは、リズムや拍子の扱いにセンスが感じられない。
溜めて欲しいところをインテンポでサラッっと弾いてしまう。
自然に溜めが入るように装飾音や跳躍などを使っている箇所が多いんだけど、
彼はインテンポで弾けちゃうから、弾いちゃう。それはそれですごいのだが、
音楽的にはひどく味気ないものになってしまう。
自分が知ってる範囲では、アムランを高く評価する人はほぼ例外なくリズムや
拍子に対する感覚が鈍い。だからこそ「すげえよ、これをインテンポで弾いちゃうよ」
って無邪気に喜んでる。よかったですね。

ラローチャは技巧的には普通なんだけど、装飾音が「これしかありえない」みたいな
タイミングで入ってきたり、拍子やリズム表現がまた異様に上手かったり(アクセントの
付け方と溜め)。実際に弾いてるところを見たことあるが、次にやるべきことを
完璧に先取りしてるから遅れないし無理がない。さぞかしこの曲集が血となり肉となっている
んだろうな〜という感じ。あと握力というか、指が異様に強いよこのおばさん。
身体は小さいけど、手は普通です。以前は10度くらい届いていたはず。年取ってから
「大きく手が広げられなくなっちゃって」と嘆いていた。