10年以上前の話だけど東京で、ある日本の女流ピアニストの「イベリア」
全曲演奏を聴きに行ったことがあった。
途中、たしか「エルポロ」だったかで、演奏家は完全に音が進まなくなった。
途切れた後、しきりに音を探っているような弾き方を繰り返して、もう
曲を知らない聞き手でも、彼女がど忘れしてしまったことは、判る事態だった。

結局その曲はやめて、残りを演奏して終わったんだけど、終曲「エリターニャ」が
終了すると、型通りの拍手となったが、明らかに会場は白けてしまった。
ところが、驚いたことが起きたんだよ。

いったん舞台裏に弾き下がった彼女が、また挨拶に出て、その後、なんと
アンコールに、もう1曲弾いたんだよ。
「え・・・ これ何だ??」と俺は感じたな。

むろん、コンサートは終わったが雰囲気は悪かったな。