ヴェデルニコフのベートーヴェンを聴いて思いをはせるのは、
南十字星のもとで生を営む人々の夢の数々である。
我々が見たことのない星空に、
青いヴェールが広がり、穏やかにはためく。
そしてそのヴェールが空高くの闇の彼方へ消え去ったとき、
幾千、幾万もの夢の数々が、七色の結晶となって、燦然と輝く。
そこでは、生と、夢と、死とが、三位一体となって、
我々を魅惑するのである・・・