確かにホロヴィッツはショパン向きではないかもしれなけど、
スケルツォやポロネーズなどのある種の激烈さや爆発を要求
される曲種には非常に向いているものもある。たとえば幻想ポロネーズ
の主題が回帰してからあとの畳み込むような展開とか、スケルツォ1番
の冒頭とか、ここで何人もが書いている通り。
ショパン自身、スケルツォ3番の演奏として弟子のグートマンの力強さを
想定していたり、エチュードの演奏についてはリストを高く評価していた
ように、彼の作品であろうと彼の演奏にはないたぐいのものを期待してい
た曲だってあるわけだ。