ショパンは基本的には紳士で謙虚な人柄。特に物腰の上品さと
気品にあふれたふるまいはすばらしかった。それでもってあのような
自分の作品を演奏してみせたのだから、パリのサロンでまたたくまに
寵児になったのもうなずける。
ただし、サロンのような場でなく、もっとプライヴェートなところ
だと怒り狂うこともしばしばあったらしい。そしていくつかの曲には
その激情をもろにピアノにたたきつけてるところもある。しかしそ
れは個人的な感情というよりは、たとえば愛国心であったり、より
一般的な感情に昇華させられたものが多く、今日名曲として名をとどめ
ている。