>>647
鍵盤楽器の場合・・・

19世紀以前は、現代の楽器と違って楽器の調律が平均律ではなかった。
平均律ってのは、1オクターブを均等に12等分する方式。
それ以前は均等ではなかったのです。
ドミソとミソ#シでは、各音の間隔が違ったのです。
なので、弾く調によって本当に響きが変わりました。

弦・管楽器の場合・・・

楽器の特性によって得意・不得意の調があります。
たとえばヴァイオリンの場合、開放弦がソレラミであることから、
これらを基点とした調は楽器がとてもよく鳴る。
変ホ長調等のフラットが多い調は少しくぐもった響きになる。
多くの金管楽器はむしろフラット系の方が鳴りやすい。
フルートはヘ長調が苦手・・・等。

楽器による特性の違いで、調によって響きは変わるんです。
楽器をよく知る作曲家はちゃんとそれを知っています。
現代の楽器はどの調でも同じように演奏できるように色々工夫がされていますが
それでも得意不得意は残っています。

また、運命(ハ短調)、モーツァルトの40番(ト短調)、第九(ニ短調)など、
あまりに有名な曲が後の作曲家や聴衆に強烈にそのイメージを植え付けたため、
作曲家にも聴衆にも「ハ短調のイメージ」「ニ短調のイメージ」等が暗黙の共通認識と
なっている場合もあります。