5年ごとに1回ずつ開かれるショパンコンクールは世界最高のピアニスト登竜門だ。
力や派閥で汚れた他のコンクールとは次元が違う。
期待に達していなければ、いっそのこと受賞者を出さない。
独歩的な地位を守り、世界音楽界の流れを主導しているのもこのためだ。
音に集中するよう、楽譜なく暗譜で演奏するのが不文律だ。

こうしたショパンコンクールも95年には弊害があった。
当時、日本は熱狂のるつぼだった。 宮谷理香が5位に入ったのだ。
しかし宮谷理香が事前に公式伴奏オーケストラのワルシャワ・フィルハーモニックと
練習した事実が明らかになり、高い代価を支払った。
世界音楽界は日本のロビー波紋に驚愕した。
この時も10年連続で優勝者を出さず、なんとか威信を守ることができた。