趣旨はおおむね分かるんだけど。

ツェルニー=リストの線で考えると、ダルベール(イギリス出身)もその系譜に入るし、
スイス人フィッシャーは、ある意味バックハウス以上にダルベールに近しかった。

また、シュナーベルの演奏はテンポ取り一つとってみても、伝統的なものはない。
また、その師、レシェティツキ(やはりツェルニーの系譜を継ぐ)門下のほかの
ピアニストはほとんど例外なく「ロマン派」ばっかりで、かたっ苦しい曲ばかり
弾いていたシュナーベルは突然変異的存在。
さらにオーストリア人クライスラーもフォイアマンもユダヤ系。

そもそも、ドイツ「正統」派の解釈による演奏、なんていうから話がこじれるんじゃあるまいか、と。
その演奏美学に見られる特徴から分類して、せめて「主流」ぐらいにしとくべきでは。

さて、大雑把に私の考えるかつてのドイツ「主流」器楽奏者の条件。

1)特にピアニストの場合、プロフェッサーである(もしくは、その実績、経験が豊富である)。
2)弦楽奏者の場合は、オケ、あるいは室内楽での実績、経験が豊富である。
3)学究的であると同時に思索的である(つまり甘美に歌うことはしない)。
4)技巧面への拘りは二の次。(彼らはあくまでも芸術家であって、技巧家ではない)。

こう分類してみると、まあやっぱりバックハウスは外れてしまうんですけどね。