カラヤンのベートーベン「第9」」リハーサルCD(特典非売品)は面白い。
これは1966年にLP特典非売品として初出したものだ。
例えば第1楽章冒頭の弦の6連譜の所で、フルトヴェングラーにコンマスのクーレン
カンプフが「この6連譜は譜面通りに6で割って弾くことは難しいが、どうしたらいい
でしょう?」と聞いたら「これはね、結局はトレモロなんだよ」と答えたというエピソ
ードを紹介し、カラヤンも楽団員も大声で笑っている。
また部屋に風が入って来るので楽団員がささやいている時、カラヤン自らドアを確認
しに行って、「ドアが開いていたんだ。風を起こした張本人はトロンボーン奏者たちだ。
どうせやることが無いから、コーヒーでも飲みに行ったんだろう。もうコーヒーも飲み
あきたから、外に出ていったり、また入って来たり、そして時々まだ出番ではないかと
様子を見に来る。こういう連中には、彼らがいつも演奏していなければならないような
曲を作るんだね。」というようなユーモアある会話などもあって愉快だ。
もちろん練習は、例のダミ声で締めるところは締めて細かく指示している。