デッカは、ボレットもリスト弾きとしてCDを売っているが、
フジコにも同じリスト弾きとキャッチフレーズを使っている。
商売だから仕方ないだろうが、やるせない気持ちになる。
フジコにタンホイザーを弾けとは言わんが、
リストは、本来、困難な曲ほど、
技巧を感じさせずにいかに歌えるかがポイントだ。
その歌は堅牢な技術を土台としなければ歌えないようになっている。

フジコは、カンパネラもため息も、人前で金を盗ってもう弾くべきではない。
このような偉大な演奏を聴けば、
哀愁だの、奇跡だの、嘘のメッキに誰もが気がつくはずだ。