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それからブレンデルにも、もちろん独墺系特有の癖は感じるけど、それ以上に
この人のシューマンには、あまりにもテンペラメントが欠如しているのが異様
と感じます。テンペラメントしかないアルゲリッチと正反対で、まあ、個人的
にはどちらも極端すぎて、シューマンの音楽の一面しか見ていない演奏だとい
う感が強いんだけど。

ピアノ曲では、ベートーヴェン、ショパン、ドビュッシーという3人が、それぞ
れのアプローチ、というのかそれぞれの言葉で、それぞれの世界を築いた人で、
まあ随分大まかな言い方だけど、他の人たちはこの3人のどれかのタイプに分け
られるんじゃないかというように思える。暴論かなあ?

その上で、シューマンの音楽では、この3つのアプローチのすべてが要求されて
いるように感じます。つまり、それはドビュッシーの世界を予言していたような
ところもあることになるんだけど。