>>67は半分冗談で言ったんだが、暗譜とは何ぞやってのを考えてみるのは
意味のないことではないと思う。

もちろん楽譜を持たずにステージに乗る以上、よほどの不逞の輩でない限りは
歌詞とだいたいの音程くらいは暗記していることだろう(実はそれも怪しいのだが)。
しかしダイナミクスやテンポ設定、表情記号のすべてに至るまで完全に
叩き込まれている人となると、きわめて少ないことだろう。
ましてや他パートが何をやっているかということをも隅々まで完全に掌握している
人となると、ほとんど皆無に近いのではないかと思う。
だが、言葉の厳密な意味での暗譜とはそのようなことなのだ。

大学合唱団が譜なしで本番をやるのは、むろん指摘されてきたような理由もある。
そしてそのことはある程度合理的なものだと言える。
ただ、大学合唱団には極端に形式を重視するという傾向があり、
持っていない方が見栄えがいいといった倒錯した理由でもって
「暗譜」しているという側面は見逃せない。

ちなみに譜持ちだと体に余計な力が入るという意見についてだが、
楽譜を持ったくらいで余計な力が入るという人は、
楽譜を持たなくても十分に余計な力が入っている可能性が高いと思う。
そもそも練習の際には年中楽譜を持っているはずだし。