蝶々さんが粘着、怖いという意見が多いようですが、
もとはといえば、蝶々さんを純然たる現地妻として囲っておきながら、
愛人契約であることを明確にせず、あたかも真の愛であるかのように振舞った上、
任期がすぎると生活の保証もせず蝶々さんをほったらかして帰国してアメリカで結婚し、
しかも平然とその妻を連れて日本に戻ってくるピンカートンが圧倒的に悪いです。

蝶々さんは結婚時15歳であり、いくら金に困って結婚したとはいっても
(そこに矛盾があることはあるのですが)それを真の愛と思い込んだとしても無理はありません。
しかもピンカートンとの結婚に反対する親類縁者との縁を断って結婚に踏み切った
という犠牲も払っています。

第1幕の二重唱は「愛の二重唱」と呼ばれているそうですが、あれほど偽りに満ちた、というか
無責任な愛はないと思うと、いつも腹が立ってしょうがないので、
「蝶々夫人」は僕にとって楽しいオペラじゃないですage