649です。
650さん以下、少し「ベルカント」の定義そのものにズレがあるようですから、
これについてはいくつか定義付けをしておく必要があるでしょう。
まず、単にベルカントと言う場合、これは1830年代までに発達、成熟した、
17世紀、18世紀に全盛期を見た、主にカストラートによって完成された
歌唱法のことです。
従って、この方法論が完全に通用するのはロッシーニまでです。
そんなわけで古楽唱法はこの本来の意味の「ベルカント」に含まれる、
または同義語ということになるわけです。

次に時代様式としての「ベルカント」というと、
いわゆるドニゼッティとベッリーニ、そして一部ヴェルディですね。

で、ベルカント「唱法」と言った場合、
古き良き、SP時代・・・とかのいわゆる声楽黄金期といわれた頃に
流行っていた発声法を意味します。
眼目としては美しく、流麗に聴かせるやり方ってとこでしょうか。
私がモーツァルトに適さないといった「ベルカント」というのは、
この流麗なる発声法を良しとしてその流れを汲んだ発声法のことなんです。