ウィーンで残念なのは、コンマスのヘッツェルさんが92年8月にウィーン郊外の山を
ピクニック中に転落死してしまったこと。彼の死の3ヵ月ほど前のVPO定期で
小澤の指揮、シュルツのフルートで、マルティヌーの「ヴァイオリンとフルートのための二重協奏曲」
を演奏しており、これはヘッツェルたっての希望で取り上げたと小澤は語っていた。
前年91年の定期ではヘッツェル・キュッヒルの両コンマス揃いぶみで「新世界より]を演奏。
この新世界は、ウィーンではシーズン通してのハイライトとまで騒がれた。
その演奏は小澤/VPOの初ライヴ録音ともなった。
小澤もヘッツェルのことをコンマス中のコンマスと賞賛していた。
93年の定期では、「シェヘラザード」を演奏しライヴ録音されたが、これも予定ではヘッツェルがソロを
受け持つ予定であったが、変わりにホーネックさんが演奏した。
今も彼が生きていればなあ・・・残念なことである。