私は平均率においても、調性色に作用する要素があると思います。
♭系の曲が暖かくきこえるのは、
記譜された音高(つまり絶対音感で音名として聞こえてくる音)
において本来期待されている音より低い音が沢山あるからではないかと思います。
この音名聴取感覚によって、E-durとEs-durの違いは明白なものになります。
しかし、5度圏の重なるFis-durとGes-durがなぜ違って聞こえるかというと、
楽譜を見た上での心理的な先入観が作用しているといわざるを得ません。
つまり、楽譜を見ていなければ両者のききわけは出来ません。
しかし、単一の調性で全曲が貫かれている場合は稀ですから、
その周辺の調性が♭系であれば、Gesに聞こえ、♯系ならFisに聞こえるものです。
平均率の御家芸であるエンハーモニック転換の色彩的効果もこういう側面から否定できません。

もちろん、絶対音感を持たない人が、楽譜を見ないで聴けば気がつかないことですが。

>>230
機能和声が体系化されたのは、ラモーの時代です。
ルネッサンス以前の音楽に現代的な意味での調性なんてないです。
調性音楽は、西洋音楽史においてそれほど長い時間を占めてはいません。
あと調性と旋法は似て非なるものです。