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【編集】レコーディング【つぎはぎ】

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0001名無しの笛の踊り02/06/03 02:46ID:y0ZTWwjE
レコーディングにおける編集技術って、どんな事ができるのでしょうか?
あの演奏家のあの名演は実はつぎはぎだらけだよ、とか、
プロの方の苦労話とか聞かせてください。

僕はちなみにライヴ録音のもののほうが好きな事が多いです
0103名無しの笛の踊り02/06/12 23:36ID:???
>>101
その際、英文ではなく、和訳でお願い出来れば幸いです。
0104名無しの笛の踊り02/06/12 23:58ID:???
>>63
だから、それはレコード会社の方針によっても違うそうではないか。
デッカは、この世に1本しかないマザーテープにはさみを入れていたと、
書いてくれた人がいる。ヨソの会社ではマザーはマザーで保存して、ミックスダウンして
コピーしたものを編集した会社もあるだろう。ノイズ・リダクションが
進化したりマルチトラック録音が盛んになってからは、これじゃないと
マスタリングは事実上不可能だから、マザーからコピーしたマスターを編集して(その際
電子編集してマスターにはスプライスがないとも考えられる)作ったものを
「マスターテープ」として保存してあるのだろう。
レコード会社やエンジニアのヒトがいれば一発で判る初歩的問題だと
思うんだが。
01056202/06/13 00:16ID:???
思っていたとおりでした
68で予測したように、製造の過程の知識にまったく一般的なコンセンサスがないので、
話の拾集がつかなくなった 
誤解をあたえたくないし、つまらぬ議論で消耗したくないので、議論から引っ込ませていただく
くわしく知りたいひとは、>>69を参照すればよい
だいたいのあらましはそこに書いてある
0106名無しの笛の踊り02/06/13 00:54ID:???
>>105
何を言ってるんだか。
一部、何にも知らないヒトが混じってるが、みんながみんな無知ではないぞ。
でもまあ、記事の要約よりも記事自体を読む方が正確だから、捜して
読ませていただくこととする。ごくろうさま。
0107名無しの笛の踊り02/06/13 01:08ID:???
>マスターテープはすべてにとってのオリジナルなんだから、長期保存する必要がある
>でしょう。ディスクにカッティングしても、ノイズは入るし、カッターヘッドの
>性能の限界もあるし、LPというシステムの限界もある。
>テープとディスクは別物であるという事をご理解アレ。

マスターテープからダビングされたラッカー盤はメッキされた段階で使用できなく
なるから、これは保存には使えない。マスターテープを保存する必要がある。
010810002/06/13 12:27ID:CXzHw/yU
The Library of Congress  (米国議会図書館)
http://lcweb.loc.gov/ 
の一部門である

Motion Picture, Broadcasting and Recorded Sound Division
http://www.loc.gov/rr/record/
が所有する

The NBC Radio Collection
http://lcweb.loc.gov/preserv/bachbase/bbcsound.html

には1933−1971年の時期の15万枚のNBCラッカー盤があります。
厳密には、1933、34年のNBCラジオ番組は提携関係のあったRCAが録音したもので、
ラッカー盤とは別の種類のディスク録音で音質はよくありません。
NBCがNBCラジオ録音部門を設立したのは1935年ですが、
そのとき採用された録音技術は1934年にプレスト社などが開発した
音質の優れたラッカー盤録音技術であり、1971年まで一貫して使用が継続されました。
ラッカー盤ダイレクトカッティングと同時並行してテープ録音が行われることは
1949年以降時々あったようですが、NBCラジオ録音部門は
ラッカー盤がテープより優先するメディアであるという判断を
1971年まで変えませんでした。
NBCラジオ録音部門の録音は、

マイク⇒ラジオ番組用アンプ・・・ライン(電信線)・・・
  ⇒レコーディングルームでのラッカー盤ダイレクトカッティング

という形で行われました。
010910802/06/13 12:30ID:CXzHw/yU
私がBryan Cornell から受け取ったEメールから:

NBC was quite atypical in continuing to use disc recording
long after the introduction of affordable commercial tape
in the late 1940's. Our Collection spans the period
from 1933-1971 and was recorded entirely to disc.
The discs are the original recordings and
were not duplicated from tape.
The Network's recording practices can seem astonishingly
anachronistic, especially when one considers we have
NBC discs with reports of space flight.

Bryan Cornell
Motion Picture, Broadcasting and Recorded Sound Division
Library of Congress

1940年代後半に採算のとれる商業テープが導入された後でもディスク録音を
使用することを長期間にわたって継続したという点でNBCはかなり例外的でした。 
我々のコレクション[The NBC Radio Collection]は1933年から1971年まで
及んでいますが、すべてディスクに録音されたものです。
ディスクはオリジナル録音であり、テープからダビングされたのではありません。
宇宙飛行のリポートを録音したNBCディスクを我々が所有していると聞けば、
NBCの録音の手法がとんでもない時代遅れであるように感じられるかもしれません。
011010902/06/13 12:34ID:CXzHw/yU
Bryan Cornell からのもうひとつ別のEメール:
…The length of recording and the fidelity of these discs was
far superior to the variety of smaller, frequently aluminum,
instantaneous recording discs that they replaced and
the sound can be surprisingly good
although clearly inferior to the best recordings made today.

Bryan Cornell
Motion Picture, Broadcasting and Recorded Sound Division
Library of Congress

…これらのディスク[NBCラッカー盤]の録音時間の長さや音質は、
[1930年代に使われていた]より小さく、多くの場合アルミニウム製であった、
多種多様なダイレクトカッティング[instantaneous recording]ディスク
よりもはるかに優れていたのでそれに取って代わったのです。
最新録音の最高のもの較べると劣っているのは確かですが、それでも、
驚くほど良い音を出す能力があります。

米国議会図書館[The Library of Congress]の Bryan Cornell
はNBCの内部資料の整理に携わった人物で、以下に記載があります。
 
http://lcweb2.loc.gov/cgi-bin/query/r?faid/faid:@field(DOCID+rs000001)
0111名無しの笛の踊り02/06/13 13:33ID:???
NBCについてはそうだったんですね。正直、大いなる驚きです。
ラジオ番組の収録なのに、ディスクだと編集が出来ませんから、
番組づくりにおいては生放送とあまり変わりないという事になりますね。
映画の世界では、光学録音から磁気録音にかなり素早く転換しました(世界中で)
ので、どうしてNBCだけが、と考えると不思議で堪りません。
とすると、トスカニーニとNBC交響楽団の放送録音は、その方式で残っている
という事ですね。

貴重な資料を有り難うございました。
勉強になりました。
011211002/06/13 14:58ID:CXzHw/yU
トスカニーニの1937ー54NBCライブは1回だけを除きすべて生放送でした。
それは1951年2月3日トスカニーニNBCライブのことで、
その日にあらかじめ録音して晩のNBCラジオでテープを使って放送されました。
トスカニーニの膝の状態が悪くて歩けなかったのが理由のようです。
NBCラッカー盤からのダビングテープかラッカー盤と同時並行で録音されたテープの
どちらかに編集を加えて放送したのだろうと思います。
011311102/06/13 15:28ID:???
オンエアはナマでも、当然の事ながら録音もしてあったのですよね。
だからRCAからレコードがでてるんだけれども。
0114名無しの笛の踊り02/06/13 16:20ID:???
>>112
なんだ、結局テープなんじゃない
あほらし
011511202/06/13 16:45ID:CXzHw/yU
RCAが発売したトスカニーニNBCライブのLPやCDで使用されている
RCA商業用マスターのもととなったのは、
RCAのスタジオに延長されたライン(電信線)を使ってNBCライブ/リハーサル
を録音したRCA第1世代記録であることが通常でした。
NBC第1世代記録からではありません。
NBCライブのRCAのLPやCDのひどい音質からすると、
このRCA第1世代記録の音質に問題があったのかと考えたくなりますが、
実際はそうではなかったようです。
劣悪な音質の理由は、ダビングの繰り返しやリミッターによる過剰な
ダイナミックレンジの圧縮をRCAが編集で行ったということのようです。
NBCライブ/リハーサルを録音したRCA第1世代記録(未編集)は、
そこからダビングを繰り返して劣悪な音質のRCA商業用マスターが
編集された後で放置され、多くが散逸していますが、
RCAの倉庫から流失した後にニューヨーク公立図書館にたどりついたものが
いくつか現存しており、その音質はNBC第1世代記録にそれほど
劣っていない水準にあるようです。
例えば、1947年ベルリオーズのロメオとジュリエットの2回のNBCライブを
RCAのスタジオまで延長されたライン(電信線)から録音した
RCA第1世代ラッカー盤(未編集)2セットが完全な状態で現存しています。
この1947年RCAラッカー盤と1951年マブの女王のRCAテープから
行われた編集作業では、ダビングの繰り返しやリミッターの過剰使用など
とんでもなくひどいことがおこなわれたようです。
011611202/06/13 16:49ID:CXzHw/yU
>なんだ、結局テープなんじゃない
>あほらし

それは編集したテープを放送で1回だけ使ったということで
基本的には生放送。
NBCがラジオ番組を録音するのにラッカー盤をつかったのは事実。
011711202/06/13 17:00ID:CXzHw/yU
NBCはレコード会社ではなく、また当時は生放送が基本だったので
編集のことをあまり考える必要がなかったのです。
これは1971年までNBCがラッカー盤を継続使用した理由のひとつでしょう。
0118名無しの笛の踊り02/06/13 17:20ID:???
テープは編集が自由自在。継ぎはぎいくらでもできる。
0119名無しの笛の踊り02/06/13 17:20ID:???
ここの本筋から外れるけれども、NBCもラジオドラマをやっていた
わけで、その際に編集なしの一発取りをやっていたというのは信じがたい。
通常の番組でも、テープの方がはるかに扱いやすいわけで(時間差で放送する
ネット局に録音盤を運ぶ手間とか考えても)、そういうことを考えると、
やっぱり、テープを使わなかった理由が実に不可解。
0120名無しの笛の踊り02/06/13 17:35ID:???
NBCのメールとやらには、どこにもラッカー盤がメインだったとは書いてないぞ
0121名無しの笛の踊り02/06/13 17:36ID:???
つまり、バックアップにラッカー盤もあったと考えることもできる
0122名無しの笛の踊り02/06/13 17:44ID:CXzHw/yU
時間差などの例外はありましたが、当時は録音を再放送することは
出演者の経済的利益を損なうものとして厳しい制限がありました。
NBCは録音したラッカー盤を再放送するなどの商業利用はしないという
契約を演奏者と交わして録音を行い、
参考用録音reference recordingsという名称をつけていました。
0123名無しの笛の踊り02/06/13 17:46ID:CXzHw/yU
>NBCのメールとやらには、どこにもラッカー盤がメインだったとは書いてないぞ
>つまり、バックアップにラッカー盤もあったと考えることもできる

テープからダビングされていないと書いてある。
0124名無しの笛の踊り02/06/13 17:46ID:???
>>115
疑問。RCAの第一世代記録って、媒体は何だったんでしょう。年代を考えると
SPの終わりからLPの始まりの時期ですよね。テレコが使われ始めた頃。
しかし78回転のSPダイレクトカッティングということ?ディスクがマスターなら
当然編集は出来ない。
で、「RCA商業用マスター」は、当然、テープという事になりますね。
ここでまた別の疑問が。
NBCが自分の放送プログラムとしてトスカニーニとNBC sym.の放送を
したんだから、NBCが独自にそれを録音してあってしかるべきだと思う。
生放送とはいえ。そのNBC録音盤は状態が良くて音もいいのなら、
トスカニーニの演奏は今よりもっといい状態でCDに出来ると言う事ではないのか?
で、今の現状は、その劣悪な「RCA商業用マスター」をいまだに
マスター扱いしているのか?
この事実をBMGなりなんなりは知らないのか?
疑問はたくさん湧いてきます。
0125名無しの笛の踊り02/06/13 17:57ID:CXzHw/yU
>NBCが自分の放送プログラムとしてトスカニーニとNBC sym.の放送を
>したんだから、NBCが独自にそれを録音してあってしかるべきだと思う。

それがまさにNBC第1世代記録といっているものです。

>RCAの第一世代記録って、媒体は何だったんでしょう。年代を考えると
>SPの終わりからLPの始まりの時期ですよね

RCAはSP録音とともに1942年以降ラッカー盤録音も使っていました。
1947ベルリオーズロメオとジュリエットの2回のNBCライブを
RCAは自社のスタジオへのライン(電信線)を使ってラッカー盤に録音しました。
1948、49年頃からテープに切り替えました。
0126名無しの笛の踊り02/06/13 18:02ID:CXzHw/yU
…Our Collection spans the period
from 1933-1971 and was recorded entirely to disc.
The discs are the original recordings and
were not duplicated from tape.
我々のコレクション[The NBC Radio Collection]は1933年から1971年まで
及んでいますが、すべてディスクに録音されたものです。
ディスクはオリジナル録音であり、テープからダビングされたのではありません。

米国議会図書館がNBCからの寄贈を受けたものが
"我々のコレクション[The NBC Radio Collection]"
ということです。
0127名無しの笛の踊り02/06/13 18:09ID:???
>>123
同時に回していただけでしょ?
それぞれが「第一世代」というだけで
英文からは、ディスクが基本だったと読み取るのは不可能
0128名無しの笛の踊り02/06/13 19:43ID:CXzHw/yU
The Library of Congress  (米国議会図書館)の一部門である
Motion Picture, Broadcasting and Recorded Sound Division
は、 1933(35)ー1971年までのNBCラジオ番組をダイレクトカッティングした
15万枚のNBCラッカー盤からなるThe NBC Radio Collection を
所有していますが、これとは別に、NBCニュースの
1300巻のオープンリールテープと340巻のカセットテープも所有しています。

以上のことから1971年までNBCがラジオ番組の録音メディアとして
テープではなくラッカー盤を選択していたことは間違いありません。
0129ROM02/06/13 19:53ID:KT5ecArg
クラ板で、こんな素晴らしいやり取りは希有です。
楽しませていただいてありがとうございます。
013012202/06/14 23:11ID:FqmJVFXc
トスカニーニ1937年から1954年までのNBCラジオでの放送は1回を除きすべて
生放送でしたが、ほかのラジオ番組では事情は異なります。
この点で私の122の投稿は誤解を与える不適切なものでした。訂正します:
1946年にビング・クロスビーがラジオ放送に録音テープを使い始めましたが、
NBCも1949年から録音物をラジオ放送で使用することを開始しました。
NBCディスクは2種類あります。
放送に使用するために作られたディスクと、もうひとつは
reference recordings(参考用録音)という名称が付けられたディスクです。
ある人物の投稿によると、
放送に使用するディスク(on discs made for airplay)のレーベルの記載:
"Copyright Material Herein of NBC Et Al. Usable Under Contract Terms Only"
この放送用ディスクは契約で定められたやり方でのみ使用できる、とのことで
むやみに再放送してはいけないという意味です。

参考用目的のみに制作されたディスク(on discs made solely for reference purposes.)
のレーベル記載:
" This Recording is Not to be Used For Broadcast Purposes or
for Public Performance for Profit"
ラジオ放送目的や営利で公開の場で再生することには決して利用してはならない、
という意味です。
この投稿英文が示唆しているのは、放送に使用されたディスクが実は
第1世代記録ではなく、第1世代であるreference recordings(参考用録音)ディスク
からダビング・編集されたコピーである、ということのようですが、
この投稿文はこのことを明確にするのを避けている印象があります。
0131名無しの笛の踊り02/06/15 01:35ID:???
95年にシンフォニーホールであった「朝比奈隆の軌跡」のなかで、
マーラー3番のプロがあった。

で、こんなの、2度と聞けないやと、聞きに行った(まだ切符がすんなり買えてた)。
で、行ったら、ひどい。合奏になってない。しかも、2楽章3楽章で本番、止まった。コンマスの渾身の一振り(!)で再開した。

半年後‥ポニーキャニオンから立派にCDが売り出されている。
ありゃりゃ、商品になる演奏だったかいのぅ。。。


なんぼ何でも本番が止まって破綻した演奏を編集して「名演でござい」と売り物にするのはどうかと。
0132名無しの笛の踊り02/06/16 01:10ID:???
age
0133名無しの笛の踊り02/06/16 01:42ID:???
>>131
朝比奈・大フィルでマーラーなんて聴こうと思う方が悪い!
0134名無しの笛の踊り02/06/16 01:46ID:???
>>133
それは言いすぎ。実演がどんなに酷くてもパッケージ化された商品が良ければ
OKなんだよ。ファンが喜んで買えばネ。知らぬが仏ですな。
0135名無しの笛の踊り02/06/17 03:23ID:???
グールドは編集の継ぎ目が分かるかどうか何人かに聞かせて実験したらしいね。
素人のほうが良くあてたとか?
0136名無しの笛の踊り02/06/19 12:08ID:???
もうネタ切れかな
0137名無しの笛の踊り02/06/19 12:44ID:???
本日、図書館に行って、ステレオサウンド誌に連載中の「黄金のアナログ録音時代」
の記事を過去に遡って全部コピーしてきました。
いや、資料的に凄い連載ですね。
じっくり読もうと思います。
0138名無しの笛の踊り02/06/19 17:52ID:???
>>128
米国議会図書館に所蔵されているラッカー盤の数がテープより多いというのが、
なんで「テープではなくラッカー盤を選択していたことは間違い」ないのかさっぱり
わからん
理屈を説明してくれ
0139名無しの笛の踊り02/06/22 09:04ID:???
age
0140名無しの笛の踊り02/06/25 22:16ID:???
保全
0141名無しの笛の踊り02/06/26 06:52ID:???
書き込みは多かったけど、結局正確な情報がほぼ皆無だったクソスレでした
0142名無しの笛の踊り02/06/30 02:37ID:???
age
0143名無しの笛の踊り02/06/30 10:40ID:1vN58lsU
>米国議会図書館に所蔵されているラッカー盤の数がテープより多いというのが、
>なんで「テープではなくラッカー盤を選択していたことは間違いない」のかさっぱりわからん

15万枚のNBCラッカー盤[1933(35)―71]に匹敵する規模のNBCテープ録音(例えば15万巻のオープンリール)が
米国議会図書館以外のどこかで存在しているという話は聞いたことがありません。
NBC was quite atypical in continuing to use disc recording
long after the introduction of affordable commercial tape
in the late 1940's.
1940年代後半に採算のとれる商業テープが導入された後でもディスク録音を
使用することを長期間にわたって継続したという点でNBCはかなり例外的でした。

NBCから米国議会図書館に寄贈された15万枚のNBC第1世代ラッカー盤(1935ー71)は、
当時のNBCが参考用録音(reference recordings)という名称を付けていたもので、
ラジオ放送には使用されたことはなく保存目的で録音されたのです。
英文の『1940年代後半に採算のとれる商業テープが導入』という箇所から、
NBCラジオ録音部門が1971年までテープに切り替えることなくラッカー盤を継続使用したのは
テープ録音のほうがラッカー盤ダイレクトカッティングよりも費用がかかったからではないことがわかります。
この英文では明記されていませんが、1971年までNBCが保存目的ではあえてテープを使用しなかったのは、
テープの保存性が良くないと当時は判断していたからだろうと思います。
0144名無しの笛の踊り02/06/30 12:36ID:???
グールドは妙にスタッカートが多いから、ツギハギもやりやすいでしょうな(w)
0145名無しの笛の踊り02/06/30 15:05ID:???
>>143
>15万枚のNBCラッカー盤[1933(35)―71]に匹敵する規模のNBCテープ録音
>(例えば15万巻のオープンリール)が
>米国議会図書館以外のどこかで存在しているという話は聞いたことがありません。

テープは再録音(再利用)できるんですが・・・・
今残ってないからといって、テープがなかったとするのは無理があり過ぎる
ラッカー盤は保存するか捨てるかしかないから、それを寄付したと考える
ほうがが適当でしょう
この理由で、Library of Congressにテープよりラッカー盤のほうが残って
いるからという事実からは、「1971年までNBCがラジオ番組の録音メディアとして
テープではなくラッカー盤を選択していたことは間違いありません」とはとうてい
言えない

>NBC was quite atypical in continuing to use disc recording
>long after the introduction of affordable commercial tape
>in the late 1940's.
この英文も、「1940年代後半に一般市販テープが手に入るようになっても」
というだけのもので、(少なくともここだけを読んだかぎりは)テープのほうが
コストが高いとか(あるいは低いとか)はまったく言えるものではない

結局言えるのは、NBCが71年まで番組の保存にラッカー盤を(も)使っていたという
ことだけで、ではテープはどうだったかというのはいっさい判断できることでは
ないでしょう
0146名無しの笛の踊り02/06/30 17:20ID:Z38BpiVc
>テープがなかったとするのは無理があり過ぎる

私の文がNBCラジオ録音部門は全くテープを使っていなかったという印象を
与えたようですみません。1951年2月3日トスカニーニNBCライブは
録音テープからのラジオ放送されたわけで、テープを放送目的に利用することは
普通のことだったと思います。テープを放送用に再利用するということも
行われていたと思います。
NBCによる録音でわかりにくい点は、
放送目的の録音と保存目的の録音が全く別のものであるということです。
保存目的の録音は、『reference purposes(参考目的)でなされた録音』、
あるいは、reference recordings(参考用録音)、あるいは、
archival recordings(保存用録音)、などという
名称がつけられていて、録音後もNBCが厳しく管理していました。
保存目的の録音のメディアとしては1935年から1971年まで
(ニューヨーク)NBCはテープではなくラッカー盤を継続使用していて、
これが米国議会図書館で現存している15万枚のNBCラッカー盤です。
トスカニーニNBC第1世代記録と私が書いているものはこの範疇に入るものです。
0147名無しの笛の踊り02/06/30 17:53ID:Z38BpiVc
参考用目的のみに制作されたディスク(discs made solely for reference purposes)
のレーベル記載に、
" This Recording is Not to be Used For Broadcast Purposes or
 for Public Performance for Profit"
"ラジオ放送目的や、営利で公開の場で再生する目的には決して利用してはならない"、
とあるように、ラジオ放送で使用することはもちろん、人前で再生させること自体が
事実上禁止されていた録音です。なぜこのような録音をNBCが行っていたのかという
理由の一つには第2次世界大戦があるようです。
サンフランシスコNBC(ニューヨークNBCではない)の放送局での保存目的の録音
について書かれた英文があります。
http://www.oldradio.com/archives/stations/sf/radcity2.htm
The recording room was very busy during the war.
Everything broadcast by KPO was recorded for review by government censors.
KPO could be heard clearly at night all over the eastern half of the North Pacific Ocean.
The government wanted to be sure that no spies were sending secret messages to the enemy.
Weather reports and forecasts were prohibited. 
Since everything was recorded and all network programs were live,
some spectacular bloopers were preserved.
第2次世界大戦中、レコーディングルームは非常に忙しかった。
KPO[サンフランシスコNBCの1つの放送局]によって放送されたものは
政府の検閲官が調べる目的でそのすべてが録音された。
KPOは夜間では北太平洋の東半分全体で良好な受信状態であった。
[放送局内部に入り込んで]敵側に秘密信号を送っているスパイが存在しない
ことを疑いの余地なく確かめることを政府が望んでいたのである。
天気リポートや天気予報は禁止された。すべてが録音され、かつ、
すべての[NBC]ネットワーク番組は生放送であったので、
出演者のとんでもないミスが録音されることとなった。

サンフランシスコNBCのラッカー盤が現存しているのかどうか私は知らないのですが、
米国議会図書館で現存している15万枚のラッカー盤のほとんどを占めているのは
ニューヨークNBCのラッカー盤です。
0148名無しの笛の踊り02/06/30 18:37ID:Z38BpiVc
NBCラジオ録音部門が設立されたのは1935年ですが、米国議会図書館において
NBCラッカー盤(大部分はニューヨークNBC)として現存しているNBCラジオ番組は、
1935年の662番組から1944年には9179番組へと急増した後に、
1946年4537番組、1960年389番組と急減します。
ニューヨークNBCでもサンフランシスコNBCと同じように
第2次世界大戦が影響を与えていたのではないかと私は考えています。
1942(40)年から45年のトスカニーニNBCライブについては、通常、
アメリカ本土英語中継NBCラッカー盤と南米スペイン語中継NBCラッカー盤
の2種類が現存しています。この2種類のラッカー盤は生放送時に別マイクを使って
同時並行にダイレクトカッティングされたものですが、
その保存用コピーをニューヨーク公立図書館との契約によって
1990年代に作った Seth Winner の投稿英文によると、
スペイン語放送で使われたマイク(ワンポイント)は
英語放送用マイクとは異なる不適切な場所に置かれていて、
弦楽器が管楽器を伴奏しているような奇妙な音量バランスになっているとあります。
NBCが英語生放送だけでなく南米向けスペイン語生放送も
ラッカー盤ダイレクトカッティングしたのは、NBC放送局に入り込んだスパイが
秘密信号を送っている事実がないことを確認することを望んだ政府の
要請に従った結果だったと私は思います。別マイクからの2種類のラッカー盤を
後からシンクロさせてステレオ音を合成しようなどとは
(ニューヨーク)NBCは考えていなかったはずで、
純粋に保存目的で録音をするとすれば、オーケストラの音のバランスが
不適切になっているスペイン語中継用マイクからの電気信号を
ラッカー盤にダイレクトカッティングする必要はないはすです。
0149名無しの笛の踊り02/06/30 23:46ID:Duh6ZN/.
大変興味深い書き込み、有り難うございます。
要は、「保存」を考えると、ディスクが有利という判断があったということですね。
当時のネットワーク番組が「すべて生放送」だったとは考えにくいのですが。
で、トスカニーニの演奏の一部に、RCAによるいじりすぎた妙な録音しか残っていない
のならば、このディスクから優良な音源を拾い出せるんじゃないかと思う
のですが、RCAはそれを考えないのが実にもったいないというか不思議です。
南米向けの放送のために別マイクを設置したというのも、どうしてなのかなと
疑問が湧くのですが(北米放送用のマイクからパラで取ればいい)、それは
それで、当時の事情があったのでしょうね。
0150名無しの笛の踊り02/07/01 00:05ID:???
この手のスレって一味違うマニアの方が来るよね。
でも、実際の録音が、どのように行なわれるのかというのは
興味深いです。
0151名無しの笛の踊り02/07/01 12:53ID:T10Eeln6
>>当時のネットワーク番組が「すべて生放送」だったとは考えにくいのですが。
all network programs were live という表現がありますが、
ここでの『ネットワーク』というのはNBC(サンフランシスコ)のみを意味しています。
上記英文は、CBS、ABC、MutualなどNBCとは別のネットワークについて
述べたものではありません。

Until May of 1949, NBC policy did not permit the use of full-program
recordings over the network, although there were exceptions
-- as early as 1939, certain programs were being rebroadcast
for the West from recordings, and this practice gradually spread
thru the forties as the use of recordings became more acceptable.
CBS had a similar policy during these years, as did
ABC until 1946, when Bing Crosby's "Philco Radio Time"
began to air regularly from recordings.
Mutual never had any prohibition on the use of recordings,
and recorded programming was frequently aired over that network
as far back as 1935.
1949年5月までは、NBCの方針として前もってラジオ番組全体が録音されているものを
NBCネットワークを通じて放送使用することは認められていなかったが例外は存在した
ーー1939年という早い時期にいくつかの番組が西海岸に向けて録音物から再放送されていた。
この慣習が1940年代を通じてしだいに普及するようになったのは、社会情勢の変化により
録音物の放送使用がより受け入れられるようになったからである。
CBSもこの年代ではNBCと同様の方針であった。
1946年にBing Crosbyのラジオ番組"Philco Radio Time"を
録音物から定期的に放送することを開始するまではABCもNBCと同様の方針を維持した。
Mutualは録音物を放送に使用することに対して全く規制を掛けていなかったので
1935年という早い時期であっても、録音されたラジオ番組が
Mutualネットワークを通じて頻繁に放送されていた。
0152名無しの笛の踊り02/07/02 13:10ID:ElQqEt22
all network programs were live での all network programs は
すべてのネットワーク・・・・・・のプログラム、という意味ではなく、
すべて・・・・・・のネットワーク・プログラム
ということです。ネットワーク・プログラム(全米規模のラジオ番組)
の反対の意味としては、ローカル・プログラム(地方のラジオ番組)という語があります。

>>要は、「保存」を考えると、ディスクが有利という判断があったということですね。

15万枚の1935−71年NBCラッカー盤が制作された理由としては、
ラジオ番組の『保存用』ということよりも
政府によるスパイ暗号の調査のための『参考用』ということのほうが
どちらかというと比重が高かったのではないかと私は考えています。
0153名無しの笛の踊り02/07/09 01:37ID:???
このスレ、もうだめぼ
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