RCAが発売したトスカニーニNBCライブのLPやCDで使用されている
RCA商業用マスターのもととなったのは、
RCAのスタジオに延長されたライン(電信線)を使ってNBCライブ/リハーサル
を録音したRCA第1世代記録であることが通常でした。
NBC第1世代記録からではありません。
NBCライブのRCAのLPやCDのひどい音質からすると、
このRCA第1世代記録の音質に問題があったのかと考えたくなりますが、
実際はそうではなかったようです。
劣悪な音質の理由は、ダビングの繰り返しやリミッターによる過剰な
ダイナミックレンジの圧縮をRCAが編集で行ったということのようです。
NBCライブ/リハーサルを録音したRCA第1世代記録(未編集)は、
そこからダビングを繰り返して劣悪な音質のRCA商業用マスターが
編集された後で放置され、多くが散逸していますが、
RCAの倉庫から流失した後にニューヨーク公立図書館にたどりついたものが
いくつか現存しており、その音質はNBC第1世代記録にそれほど
劣っていない水準にあるようです。
例えば、1947年ベルリオーズのロメオとジュリエットの2回のNBCライブを
RCAのスタジオまで延長されたライン(電信線)から録音した
RCA第1世代ラッカー盤(未編集)2セットが完全な状態で現存しています。
この1947年RCAラッカー盤と1951年マブの女王のRCAテープから
行われた編集作業では、ダビングの繰り返しやリミッターの過剰使用など
とんでもなくひどいことがおこなわれたようです。