この前上野で買ったハンス・ユルゲン・ワルターの3枚のLP聴きました。

UDL-3006-V「管弦楽名曲集」はそれぞれの曲にJ.ワルターの個性が発揮されている
やはり興味深い一枚でした。特にトトトサンが言っていた様に、シベリウスの
「フィンランディア」が始めから終わりまで独特の表現が楽しめました。
序奏冒頭の金管が、強音で吹きまくる押しつけがましい演奏とは全く正反対で、
出だしなどはむしろ控えめに始まるのが面白い。それが繰り返されるときに、
表情に真摯な力強さが加わっていくのです。
そのあとの主部も、やたらとホルンを鳴らしまくるアホ演奏とは違い、ホルンをかなり抑えて
木管が吹くメロディーを全面に出しているところが、他にダレも真似の出来ない演出です。
中間部の賛美歌になっている旋律も、独特のフレージングでクッキリと歌い上げています。
リストの「レ・プレリュード(前奏曲)」もそれぞれのモティーフや旋律を噛みしめるように
歌い、それらをクライマックスまでひとつひとつ積み上げていくような、奥深い表現でした。

〔収録曲〕スメタナ:モルダウ/シベリウス:フィンランディア/ムソルグスキー:はげ山の一夜/
デュカス:魔法使いの弟子/ボロディン:中央アジアの草原にて/リスト:レ・プレリュード