「エレクトラ」はなかなかいいCDがない。
特に肝心の主役のエレクトラが極めつけの難役だけになかなかいい歌手がいない。
比較的音のいいここ30年ほどの録音を評価すると、
〇ショルティ盤は効果だけを狙ったような演奏でデッカの録音も含めてド迫力!
ニルソンはさすがに素晴らしい、ただオレストとの再会以降の叙情性が不足気味。
〇シノポリ盤は主役のマルクが弱く、指揮も意外にもも冴えない。
△小澤盤はあっさりまったりの薄味、ベーレンスがイマイチ調子悪い。
△サバリッシュ盤、指揮が凡庸、歌手陣も今ひとつ。
結局、
◎バレンボイム盤が一応推薦出来る。
主役のポラスキも強靭な声で聴かせるし他の歌手もおおむね良い。
映像付きだと、
◎アバド盤(LD)も個人的にはいいと思う。
今までの「エレクトラ」のイメージを一新させた室内楽的プローチ。
演出のクプファーも奇を衒わず正攻法。
ただしアバドがカーテンコールで盛大なブーイングを受けている、好悪が分れそう。
×ベーム盤(LD、DVD)は正直晩節を汚している。
演出抜きではとても聴いてられない、リザネックもヒドイ。