>>39
記憶に残る「サロメ」のCDを挙げるなら、
〇ショルティ/ウィーン・フィル盤
 ショルティは曖昧さ皆無のドラティック一本槍なスタイル。
 ビルギット・ニルソンの非常に大造りな声と演技がいささか古臭くないでも
 ないが、かつてはこのオペラの代表的な名盤だった。
〇小澤/シュターツカペレ・ドレスデン
 ジェシー・ノーマンの題名役が聞き物。
 非常に抑えた語りに近い部分から感情をフル・ヴォイスで爆発させるところまで
 振幅の激しい熱演が素晴らしい。
 小澤とシュターツカペレは音響的には最高だが、より鋭い部分もあれば文句なし。
 ただし「エレクトラ」と同様過激過ぎないのが小澤の持ち味か。
 ジャイムズ・モリスのヨカナーンは楽天的なあっけらかんとした声で予言者
 の内面性は全く感じられない、ミス・キャスト。
 
個人的には、しかしCDのシノポリ盤が最高と思う。
シノポリはカラヤンの繊細さショルティの激しさを併せ持ったような素晴らしさ。
キャストも今はすっかりダメになってしまったステューダーの美声を初めとして
理想的。
ベームのハンブルク・ライブ(にしてはノイズが少ない?)もグィネス・ジョーンズ
とてもいいけど、ベームの表現は今となると何となく骨董品という感じ。