>>87
フルヴェンのシューマン4番、確かにすごい演奏ですよね。
でも、あれだとどうも「フルヴェンってすごい」ということになってしまって、
「シューマンって天才!」とはならない、というような印象です。
ヘレヴェッヘ(しかない?)の演奏では、いろいろ言われてきたオーケスト
レーションが、実は独得の素晴らしい効果を上げるものだと思い知らされました。

巨匠時代の指揮者では僕はクレンペラーを好みますが、重厚長大の権化のように思わ
れているのは残念です。むしろ慣習的な(ロマンティックに脚色された)演奏法を排し、
徹底的に楽譜を読みを深めた演奏は、その後のピリオド演奏の精神につながるとすら
思います。実際にハイドンなど同世代の指揮者とは全く違う非ロマン的なアプローチ
ですし、晩年にはバッハのピリオド演奏法に興味を持って、自分でも規模を縮小した
編成でのテクスチャーの透明さを重視した演奏を考えていたようですね。