フィッシャー、シュナーベル、ギーゼキング、ケンプ、バックハウス、ブレンデル、
グールドなど、ショパンを全く、あるいは殆ど弾かないピアニストがいる。
ショパンの音楽には、彼らを遠ざける何らかの理由があると思う。

ショパンの作品は完璧に美しいが、そこから感覚的な美しさを取り除いた
ところに何が残るのだろう?

シューマン、リスト、ブラームスなどのピアノ曲には、ショパンに比べて
美しさでは劣っても、それを補って余りある音楽としての「強さ」があると
思う。言い換えれば、音楽を通じて形而上の世界に誘う力が。