昨晩のNHKでユンディとイングリット・フリターが出たね。
ワシの感想では、現時点ではフリター>ユンディ。将来は???です。

・ユンディ君
音色が華やか。ほんとキラキラしてて、幻想即興曲とかもこういう音色で弾くと
気の利いた小品になるんだなあ、と思った。アンダンテスピアナート&大ポロネ
ーズブリランテも同感。素敵でした。
ただ、短調のノクターンが軽すぎる。この人、右手の音色が華やかなんだけど妙な
軽さがあって、それが良く思えるときとそうでない時があるんだよね。ショパンの
メロディに含まれているためらい感とか、憂鬱感は全く感じられなかった。
楽譜通りに弾けてるのにね。こういった表現力は0点と言ってもよいかも。
総じて足取りの軽い演奏で、音色の変化に乏しい。これから遊んだり、勉強したり、
失恋していくうちに上手くなって欲しいです。
あと、極めて脱力された指運びが見事。真似する価値のある奏法です。

・フリター
ソナタ3番+小犬のワルツ
腕が太い。どうしてアルゼンチンはこんな女ばかりなのか(笑)。
音だけを聴いてると男性のような図太さがある。でも、繊細な表現もできる。
曲調がダイナミックに動いていくので説得力もあって良いなと思った。
ソナタのフィナーレは仕掛けを作りすぎのような気もした(もっとストレートに
弾いちゃっても良い)。でもとても良かった。
この人はもう完成されてる感じ。つまり、将来これ以上すごくなりそうな予感
はしないので、将来性でユンディ君の勝ちというコンクール結果は納得。

以上っす。