>>760san,
いえ、ライモンディはマゼールの全曲録音が1978年にあります。彼は
テクニックもミルンズよりはるかに正確ですし、美声で、偉丈夫。気
品を保ちながらも官能的でデモーニッシュな歌が歌えます。当時、既
にドン・ジョヴァンニとしては理想的な状態でした。ただ、ベームと
の接点はポリドール系という以外、全くないですね。一方、ミルンズ
は70年のウィーン国立歌劇場でベームの「マクベス」で共演していま
すので、その時の好演の印象がベームにあったのではないかと想像し
ています。ミルンズはイタリアオペラの歌手としては、特定の役柄で
独特の存在感を持つ歌手ではありますが、ドン・ジョヴァンニにはア
クが強すぎ、気品にかけるというのが私の意見です。どうしても西部
劇の悪役ガンマンのように聴こえます。ベリーも良かったですね。ほ
んのちょっと声が重いかな?でもユーモラスなキャラクターは合って
いますし、さすがに老獪です。トモワシントウのヴィブラートは個人
的に好みでないので、なんとも言えません。迫力はありますが。

「ベームの誠実な願いを受け入れて、発売するのは取りやめにして
おいた方がよかったかもしれない」
その文章で非常に近いと思います。その句読点の位置であれば、ベ
ームが発売を希望しなかったというニュアンスになりますが、確かに全
体的に訳が悪かったので原本にあたった方がよさそうです。