>>バラクさん

ドン・ジョヴァンニですが、ミルンズは後世に残るような歌唱ではありませんが、
演奏の価値を低めるような出来ではなく、まあ当時ではベストの選択の一つだった
のではないでしょうか。(ライモンディは少し早いのではないでしょうか?)

マティスとシュライヤーがベストというのは全く同感です。他にベリーがさすがの歌唱。
ツィリス=ガラは私にはピンときませんが、この辺は嗜好なので…。でもこの曖昧とも
思える歌い方はベーム好みとは思えず、自らの人選ではないという感が強くします。
トモワ=シントウは彼女のベストフォームでしょう。のちのカラヤン盤より魅力的です。

あと「名作オペラブックス」巻末の「ディスコグラフィーへの注釈」とのことですが、
私も読んだ覚えがあります。この部分、どの巻も訳がとんでもなく酷いのですが、ここは
「ベームの誠実な願いを受け入れて、発売するのは取りやめにしておいた方がよかった
かもしれない」とかいう訳文でした。これを私は、発売することが「ベームの誠実な願い」
であったと読んだのです。真相はこの文章だけからは不明かもしれません。

魔笛については語り尽くされているので、私が付け加える必要も少ないのですが、
しばしば言われるF=Dのパパゲーノは、少なくともこの指揮にはピッタリです。
リアーという人選は全く理解不能です。同じ頃のDOBのプレミエで起用された
余勢もあってだと思いますが、役にまったく合いません。

ピーターズは他の録音を聞いたことがありませんが、90年代初めまで
メトを中心に人気があった歌手で、60年代前半はコロラトゥーラ歌手として
評価されていたそう。なぜこんなに酷い歌になってしまったのか疑問ですが、
ベームの前に萎縮してしまったのだろうか、などと勝手に想像してます。