>>186
シューマイマニアには美辞麗句だが・・・あえて苦言。

>>179は弦楽器奏者らしいので管楽器奏者からひとこと。
シューマンのオーケストレーションが下手、というのは客観的に事実でしょう。
むしろオーケストラスコアの書き方が下手だった、というべきかもしれませんが。

たとえばダイナミクスの指示にしても「mf」なら全部のパートに「mf」としか
書いてない。オケ全体のダイナミクスとしてそれが欲しい、というのは理解できるが
パート譜どおりなにも考えずに吹くとバランス最悪、てなことになります。
「クレッシェンド」の指示もどこからどこまで、どのぐらいの、といった指示が皆無。
2番のフィナーレなんかコーダに入ってから延々「クレッシェンド」(笑)
こういったところが「ピアノ譜的」と言われる所以なのかなあ。
ラッパも音が多すぎ&音域や音量の考慮が全くされていないので加減して吹かないと
うるさいだけ。メロディラインも破壊されまくりなので多くの指揮者が金管の音を
いじって吹かせるのがあたりまえになってます。
 これは作曲当時のオーケストラ事情を考慮しても大差ないところでしょう。

 つまり、スコアを指揮者が見てイメージする音楽がパート譜には全然書かれて
いない、というのがあたりまえなので困るんです。結局、楽員みんながスコアを
見て楽譜をアナライズし、指揮者がいちいちそれを交通整理する、という作業が
必要になります。こんなのが「理想の音作り」とはとても思えません。

 ベートーヴェンやブラームスのスコアは、そういう点で演奏者にとても親切
です。指示も明確だし、スコアを見ればどの楽器になにを期待して書いている
のかが一目でわかる音作りになってます。その時代の様式としてシューマン
みたいな書法が一般的だった、というならわかりますが、そうではないんです。
明らかにシューマンだけがヘタレ。

 しかし、ヘタレなオーケストレーションを補ってあまりある芸術性が
彼の交響曲の存在価値なので、それでえーんじゃないかと。わしらも
ぶうぶう文句はたれながらも結局シューマン演奏するのは好きですし。