>>150
いや、すごく真っ当な意見だと思う。クレンペラー=モダニストという面は無視できない
事実。ただ、私がいいたかった精神性というか神秘的なものを感じるというのは、それと対立する
ものではないと思う。音楽そのものを裸のまんま剥き出しにしようというのは、テクスチュアの明晰を
一義的に考えるということに帰するし、その意味でヴァントも同類。
私が感じる精神性というのは音楽を聴き深い森とか天上の光景だのを思わすものではなく、そのモダニズムに
根ざした観念の徹底から放射される情熱といったらよいだろうか・・・モダニズムが指し示す方向はドライだが
それもやはり観念の産物であることに変わりはない。その観念や理想に捧げる意志や情熱はドライではない。
もちろん肉体的な衰えも影響をおよぼしたであろうが、それらすべての
混交から生み出される音には、本人の意志とは別に聴きてを否応無くある種の神秘性に導いてしまう何かを感じるのも
不思議ではないように思える。極度の抽象はかえって見るものにポエジーを感じさせるといったのはブーレーズだが、天文学の
ようと言ったのはそういうこと。それ自体は詩的でも何でも無いが、深く携わるほどやはり神秘感を覚えてしまうという・・・。
最近のヴァントをみていると抽象性とポエジーがもう必ずしも別個ではない幸福な次元に到達しているように思える。